2月1日からスタートした「箱根スイーツコレクション2011春」。
毎年春と秋に行われるスイーツのイベントです。
箱根のレストランやカフェなどで、期間限定のスイーツが登場します。
今回春のイベントが始まったということで、日帰りですが箱根を訪問してきました。
箱根って遠い様な気がしますが、新宿からロマンスカーに乗って本を読んだりおしゃべりしているうちにあっという間に着くので、意外に思い立ったら行けてしまう距離なんですよね。

まず訪れたのは箱根湯本の老舗和菓子店「ちもと」。
昨年5月にリニューアルを行い、以前の店舗の趣を残しつつモダンな雰囲気になり、店舗の隣に「茶のちもと」を併設し和菓子とお茶を楽しめる空間が誕生しました。

茶のちもとの門構えはこんな雰囲気。アイボリーベースであたたかくて柔らかいですね。
のれんの左手には季節の花を活けるスペースがあり昨日は菜の花と梅が飾られていました。

店内も外観と同じようなイメージで、シンプルモダンな中にも少し丸みを帯びたラインが多く柔らかい印象。
装飾をなるべく少なくしているので、テーブルやイスなどのデザインが映えます。

窓からは湯本の温泉宿とスーツケースをゴロゴロ引いてあるく女子二人の様子が。
箱根は女性同士の観光客が多いのですが、この時期は卒業旅行の大学生も多くてなんだか微笑ましい限りです。

今回のスイーツコレクションで登場しているのは「ちもとのお菓子とお煎茶のセット」です。(900円)
メインのお菓子は以下の5種類の中から選べます。
・湯もち
お店の看板商品。餅の中に羊羹が入っているほんのりゆず風味のお菓子
・八里
すず型の最中
・わらび餅(上の写真がそう)
・与五郎 忍
落花生と胡麻を使った生地で小豆のつぶし餡をサンド
・草だんご
私が選んだのはわらび餅。
国産の本わらび粉を使用した生地で、北海道産小豆のこし餡を包んでいます。
ぷるんと柔らかい弾力の生地はとっても薄くて繊細。こし餡は瑞々しく口溶け良く上品な甘さ。
香ばしいきな粉をたっぷり付けて食べると更に風味がよくなりとても美味しい!
久々に食べたわらび餅で、こんなに美味しいものに出会えるとはと感動。
セットには春らしい小さな和菓子が付いています。
桜の花びらを模した白い陶器に淡いピンク色した丸いお菓子が。
こちらは道明寺粉で白餡を包んだもの。周りには「氷餅」がまぶされているのでキラキラと輝いています。
味は桜餅そのものですが、白餡を使用している分、より優しい印象。
こちらには葛あんが添えられていますが、その中に桜の花びらやハート型の小さな羊羹が入っていてとっても可愛らしい。細かいところまで創意工夫されているなと感じました。
一緒に提供されるお茶は神奈川の山北産の足柄茶。
すこし低めの温度で旨みを出していれてくれます。
こちらの緑茶おかわりもいれてくださるので、たっぷり飲めるのも嬉しい。
同時に自分で緑茶を入れるときにも美味しくなるよう気を使わなくては…と思います。
何度かちもとには伺ったことがあるのですが、こちらの「茶のちもと」ができてからは初めての訪問でしたが、新たな風をふきこみながら、伝統の味を美味しく引き継いでいることを感じました。
やはり、和菓子には日本の季節の移り変わりや素材の美味しさを繊細に表現する力があり心がほっと落ち着きますね。
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この後隣の店舗で桜餅を購入。今季初の桜餅を頂きました。
程良くモチモチ感のある道明寺にこし餡入り。
こちらも美味しい!
期間限定なので、この春伺う方におすすめです。
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