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2018年5月

トゥールーズのお菓子フェネトラとすみれの花

今までお菓子教室で、フランス地方菓子を取り上げてきましたが、改めてレッスンで今まで作っていたものも含め紹介していきたいと思います。
昨年出版した「フランスの素朴な地方菓子」をベースに毎月1品(時折2品)をご紹介していきます。
実習形式ですので、フランスの地方菓子を作りたい、食べたい、知りたい、という方は是非毎月チェックしてくださいね。
本に紹介されているお菓子を作り終えるには数年かかると思いますが、毎月の楽しみにしていただけると嬉しいです。

ちなみに6月はさくらんぼのクラフティ(リムーザン)、7月はコロンビエ(マルセイユ)、8月はフィアドーヌとカニストレリ(コルシカ)を予定しています。
※フィアドーヌではコルシカのチーズが入手困難なため、イタリアのリコッタチーズで代用予定です。カニストレリは以前のレシピとは異なるものをご紹介します。

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フランス地方菓子レッスン第1回目は、フランス南西部ミディピレネー地方トゥールーズ発祥のお菓子「フェネトラ」をご紹介。
ガトー・トゥールーザンやガトー・ド・トゥールーズとも呼ばれます。

ガロ・ローマ時代に行われていた死者の祭りの際の巨大墓地への行列をなしていた儀式が時代を経て世俗的なお祭りとなりました。

そのお祭りの際に、家族で集って食べられるのが、フェネトラfénétra。
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今では通年販売しているお店もあるようです。 (詳しくはフランスの素朴な地方菓子P134で紹介してます。) タルト生地、(アプリコットジャムがはいることも)、レモンコンフィ、アーモンド入りのメレンゲ生地(ダックワーズの様な生地)で構成されています。


ヴィロンではガトー・トゥールズという名前だったと思いますが、レモンコンフィ入りのものが売られています。(本でも撮影ご協力いただきました。)。そして河田シェフのフランス郷土菓子の本にはガトー・トゥール―ザンとして紹介されています。こちらはレモンの皮に青りんごとライムのピューレで味と香りを付けていますね。

私は、アプリコットのコンフィチュールとレモンピールを使用しています。
アプリコットの味を強めるため、ドライアプリコットを戻したものをペースト状にして合わせるのが私的ポイントです。


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そして、トゥールーズはすみれの花も有名。イタリアから伝わったとされています。
今回フェネトラのレッスンで、トゥールーズつながりですみれの花の砂糖漬けを使ったお菓子も紹介したいと思ってました。(レッスンお土産におつけします)

すみれの花と相性の良いもの。
と考えて、レモンの様に酸味のあるもなのが良さそう、色の関連もあるといいなと思い、今回はカシスを選びました。

乾燥卵白を使用したので、卵白の水分をカシスピューレに置き換えています。そのため、カシスの風味がしっかりと!
ちなみにピューレは、フルティエールさんのカシスピューレを使用。味が濃くて美味しいです。
すみれは、以前フランスで買ってきたもので、まさにトゥールーズ産です!


フェネトラのレッスンは、以下の日程で募集中です。
18cmタルトを1台お持ち帰りです。参加希望の方はメールでご連絡くださいませ masa@sweet-cafe.jp

■日程

6/18(月) 13:00-16:30

■参加費 8000円


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5月のお菓子教室

GWも今日が最終日ですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は今年のGWはレッスンをお休みして家族でゆっくり(ゆっくりというかばたばたというか、、)過ごしました。
吉祥寺のウッドベリーズでフローズンヨーグルトを堪能したり、深大寺で新緑の中お蕎麦をいただきました。
ウッドベリーズは自家製ヨーグルトを使用したアイスやさんで、井の頭公園側にもお店がありますが、逆の方にも(ヨドバシカメラの裏あたり)イートインスペースのあるウッドベリーズマルシェができました。ここではパフェも頂けます。旬のフルーツを使ったパフェは爽やかで乳製品にありがちな重たさがないのでするっと食べられおすすめです。

さて、5月レッスンのお知らせです。参加希望の方、お問合せの方は,masa@sweet-cafe.jpまでご連絡ください。
日程に挙げていない日でも、開催できることがありますのでお気軽にご相談ください。

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【春の焼き菓子レッスン】

4月に引き続き、5月にも春の焼き菓子レッスンを開催します。
イギリス菓子の定番スコーンを実習で作っていただきます。
今回はいつもと違う小麦粉を使ってのスコーン。簡単ながら、仕込み方や生地温が大切なお菓子ですね。
生地を作って、お持ち帰りいただくのでご自宅で焼きたてを楽しめます!

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スコーンといえばクロテッドクリームとジャム。
クロテッドクリームは、イギリスのロダス社製のものをご用意。コンウォール産の生乳を原料とした脂肪分の多いクリームです。
この蓋のデザインが昔っぽくてとても可愛らしいデザイン。濃厚でミルキーなクリームです。

ジャムはどこか美味しいお店のものを買おうかと思っていたのですが、旬のフルーツを使ったジャム、せっかくだから自分で作ろうと思い、甘夏のジャムと苺とラズベリーのジャムを用意しましたので、お好みで。


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デモンストレーションではレモンの糖衣掛けをしたサブレ、サブレ・オ・シトロンを。

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復活祭からだいぶたってしまいましたが、復活祭の子羊型の焼き菓子アニョーパスカルをご試食でお出しします。定番はビスキュイ生地ですが、今回はアーモンドとラム香るケーク生地で作ります。

紅茶はマリアージュ・フレールの、マルコポーロ・ルージュ(マルコポーロのルイボスティー)をご用意します。
ルイボスベースなので渋みがなくまろやかで飲みやすく、マルコポーロの華やかな香りはそのままでお気に入りの紅茶です!

■日程 5月21日(月)10-13時


【フランス地方菓子レッスン】

5月からフランスの地方菓子を毎月一品ずつご紹介します。今までに作ったことがある地方菓子は
リクエストレッスンとして登場予定です。その場合は新作レッスンは地方菓子以外のものをご紹介します。

基本的には、昨年出版した「フランスの素朴な地方菓子」で掲載したお菓子を中心に紹介していきます。
この本では118種類のお菓子を紹介しているので、すべてご紹介できるか!?はなかなかハードルが高いのですが、家庭でも作れるお菓子を前提としてレッスンでご紹介したいと思います。

1回目のレッスンでは、まだほとんど日本では知られていない「フェネトラ(ガトー・ド・トゥールーズ)」を作ります。(「フランスの素朴な地方菓子」P134 に掲載)
ミディ=ピレネー地方の都市トゥールーズで食べられるお菓子です。
フェネトラとは、トゥールーズで6月に開催される死者の日のお祭りの事も指しますが、その時期に食べるお菓子も同じ名前フェネトラと呼ばれます。
フランスでの死者の日は11月2日なのですが、トゥールーズでは独自に、6月最後の週末に死者の日のお祭りをします。

フェネトラ祭りの日には、家族で集まって食事をしたりこのお菓子を食べるのがお決まりの様です。
このお菓子は、といえばタルト生地にレモンのコンフィ(アプリコットジャムを加える事も)、アーモンド生地(ダックワーズの様な生地)を重ねた焼き菓子です。
アーモンド、バター、酸味のあるフルーツの組み合わせは、まさにフランス菓子らしい!と思います。

間違いない組み合わせですが、あまり日本では作られてないお菓子の1つです。(VIRONでは販売されています)そのため、私もこのお菓子にはかなり興味深々。
こうやって、レッスンを通してフランス菓子のお菓子のルーツを知るとともに、実際食べる(+現地で食べられたらもう最高!)という経験を
地道に重ねて行きたいと思います。

■日程 5月31日(木)10:00~13:30、13:30~17:00
6月5日(火) 10:00~13:30


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【5月リクエスト レモンの焼き菓子詰め合わせレッスン】

昨年の新作レッスンで登場したレモンの焼き菓子をつめあわせた、なんとも甘酸っぱいレッスンです!
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実習では、昔懐かしのレモンケーキを作ります。シンプルなお菓子だからこそ味に個性がでるお菓子です。
私はソフトな食感とレモンの酸味を活かしたレモンケーキを目指しています。
デモンストレーションでは、レモンのサブレ、レモンとココナッツのロッシェを。レモンとヘーゼルナッツのフィナンシェはレシピお土産付きです。

箱や包装紙の関係でご希望の方はお早めにご連絡いただけますと助かります!

■6月7日 14-17 時(終了時間は遅くなる可能性もあります。)
ご希望の方はご連絡ください。
masa@sweet-cafe.jp(下園まで)

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