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フランスの素朴な地方菓子 2月27日発売です。

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以前から何度かご紹介していましたが、改めまして、2月27日に『フランスの素朴な地方菓子』が発売されます。電子書籍の販売も予定しています。
(Amazonでは、まだ表紙が公開されていませんが、一足お先にこちらで公開します!その他にもサンプル画像を編集さんからいただいたのでいち早く皆さんにご紹介します!)

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この本では、フランスの地方で伝統的に食べられているお菓子の歴史や由来を紹介しています。
今回は118種類のお菓子を地方別に紹介しています。日本でもよく知られているようなクグロフや、カヌレ、クレープ、ガトー・バスクなどをはじめ、現地に行かないと食べられないようなお菓子まで幅広く取り上げています。


共著者の深野ちひろさんと一緒に、お互いフランスで食べたお菓子を思い出しながら改めてそのお菓子について調べてまとめたものです。

当初は、地方菓子の紹介のみでの展開予定でしたが、後からフランス菓子という大きなくくりからみた地方菓子という存在についてより知識を深められるように、読みもののページも追加されていて、体系的に地方菓子について知ることができるようになっています。


そして、今回撮影用のお菓子として多くのパティシエさんたちにご協力していただきました。
その地方に由来のある方や地方菓子についての造形が深い方、焼き菓子をこよなく愛する方など、それぞれのシェフが作ったお菓子も、皆さんに見ていただきたいところ(各ページに菓子製作の店名を記載しています。)
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今回はマイナビ出版さんの本です。マイナビさんというと就職系のイメージがありますが、独立した出版会社がありまして、最近いいなぁ、と思う本はマイナビ出版さんのものが多いです。今回は編集者さんをはじめ、スタイリストさん、カメラマンさん、デザイナーさん、イラストレーターさん、と、各方面の異業種のプロの方たちのお仕事ぶりを感じることもできてとても刺激的でした。

特にスタイリストさんは、私が20年前ほどから常々いいなぁ、この方の写真、と思っていた料理カメラマンさんの奥様だったのです。もうほんとびっくりです。フランスがお好きという事もあり、それがスタイリングにも反映されたのではないかな、と思っています。派手すぎず素朴、でも洗練された雰囲気もあり、とても素敵なお写真に仕上がりました。

そして、それぞれのプロをまとめて一冊の完成した本という形を作り上げる編集者の仕事ってやっぱり素晴らしいな、と思いました。それぞれの個性を統一感あるひとつのものに仕上げるという仕事は完成して見れば「すごい!」のひとことですが、そこに至るまでの地道で長い道のり、、、特に今回の本は内容が濃かったので編集さんも一苦労だったと思います。でもその甲斐あって、長く愛される本に仕上がったのでは?と思っています。

Sample4

私もいくつか製作を担当しています。今までお菓子教室で作ったものや初めて作るお菓子もありました。揚げ菓子などは、時間がたつとベタッとするので、撮影当日の朝から揚げ物をしたり、、となかなかハードな撮影でしたが、あっという間の撮影3日間でした。

しかし、本当に大変なのはその後。そう原稿です。。
フランス語の文献もいくつか、旅行で訪れた際に購入していましたので、それも参考にしつつ。
最近ではフランスの老舗や各地方の観光局などでも名物のお菓子について詳しく紹介されています。
そういったものも参考にしながら色々と調べました。

Sample2_1

改めてよくわかったのが、お菓子だけでは存在しないということ。
その地域でどのような歴史背景や地理的な条件があったのか、という事です。
つまりは、フランスの地理・歴史が密接にかかわっています。それに加えてキリスト教の存在も大きく、振り返ってみると、この地理・歴史・宗教について、調べ続けた数か月間だったな、と思います。

ちょっと難しいように聞こえるかも?しれませんが、やっぱり知らないで食べるよりも、そのお菓子の背景を知って食べるのとでは、全然感じ方が変わってきます。ぜひ、地方菓子に興味のある方に読んでいただきたい一冊です。

また感想などもお聞かせいただけると嬉しいです!


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