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2016年11月

サブレ・オ・パン・デピス

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今月新作のケーク・ノエルのレッスンでは、お土産にサブレ・オ・パン・デピスをお付けしています。
(レシピ付き)

スパイスのお菓子パン・デピスをイメージしたサブレです。今までも似たようなサブレは何種類か作ってきましたが、今回は蜂蜜とココアを入れているのが新しいところでしょうか。
蜂蜜を入れることでぐっとパン・デピス感がアップします。
蜂蜜は、大好きなプロヴァンス地方の百花蜜。イルプルーで取り扱っている蜂蜜ですが、これは本当に香りがよくて豊かな味わいで大好きです!(そうだ、来年はここの蜂蜜メーカーにも行ってみたいな。蜂は怖いけど、、)

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サブラージュで仕込んで、好きな型で抜きます。
今回はアルザスのノエルをイメージして、アルザシエンヌとプレッツェルを。
好みでモミの木や星、雪だるまなどなど、好きな型で作れるのがクッキーの楽しいところですね。
下に敷いてるトーションは昨年アルザスのリボーヴィレで買ったもの。
シルエット柄で、グレーというのが大好きです。

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今回はこんな風に、穴に赤い紐を通して飾れるようにしました。
もちろんそのまま食べてもOK。
以前買っていたノエルのスタンプも使って、かわいくラッピングしました。

時々自分で作ったお菓子に興奮してしまうことがあるのですがこのラッピング込みのお菓子もかなり自分好みで。。(つまりはアルザスが好きってことですね。)
何度も眺めてはにやにやしてしまいます。

今週末レッスン、来週半ばレッスンの方どうぞよろしくお願いします。
※レッスン参加ご希望の方はご連絡くださいませ。
11月26日(土)午前、11月27日(日)午後、12月1日(木)午後、12月1日(午前)開催予定です。
masa@sweet-cafe.jp(下園)までご連絡ください。

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ガトー・ナンテと、ガレット・ナンテ

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お菓子の紹介が遅くなりましたが、先日からケーク・ノエルのレッスンに加えこちらのお菓子もレッスンでご紹介しています。

フランスのペイ・ド・ラ・ロワール地方のナントのお菓子、ガトー・ナンテとガレット・ナンテです。
以前テレビでちらっと見ましたが、ナントは巨大な操り人形劇で有名なのですよね。その巨大さにビックリしました!まだまだ知らぬことがいっぱいです。

またナントは、昔ブルターニュ公国の首都だった場所なので、お菓子もなんとなくブルターニュを感じるラムや塩を感じるバターリッチな味わいです。

どちらも素朴で地味ですが、私としてはこれぞフランス地方菓子!(お砂糖やアーモンド、バターをしっかり使って、しみじみ味わい深い味)と思うお菓子です。


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ガトー・ナンテは、パン・ド・ジェーヌに似たようなアーモンドたっぷりの生地に、焼成後ラムのグラスを塗ります。
いつも使っているラムだと色がつくので、今回はホワイトラムで白く仕上げています。

生地にもグラスにもラムを使用するので、その香りにうっとり。

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断面は、生地の黄金色とやや濃い目の香ばしい焼き色のコントラストが素敵です。
以前ピティヴィエグラッセを作った時も思いましたが、こういう断面がたまらなく好きです。
なんとなくカステラを思い起こさせる懐かしい風合いですね。

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ガレット・ナンテは、以前もデモンストレーションでご紹介したことがありましたが、レシピはそのままに製法を変えて見ました。食感がすこし異なります。
味は、ガレット・ブルトンヌに似ていて少し塩気を感じるバターリッチなサブレです。
塩が入ることで、バターの旨味も強く感じます。


どちらのお菓子も家庭で作りやすく、飽きのこないお菓子です。

こちらのナントのお菓子レッスンは以下の日程で募集しています。
11月26日(土)午後、12月1日(木)午前

参加ご希望の方はご連絡下さいませ。
masa@sweet-cafe.jp(下園まで)
東京都世田谷区での開催です。

※11 月30日の午前か午後で栗とカシスのタルトレッスン追加します。
ご希望の方はご連絡くださいませ!

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ケーク・ノエル

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今月の新作レッスンは、クリスマスを意識した焼き菓子「ケーク・ノエル」です。
クリスマスを思い出す、スパイス×フルーツの組み合わせをケーク生地で表現しました。
まだ配合は決定していおらず、(味のイメージにまだ到達できず。味というか、香りなのか全体のバランスなのか。。)ですが、仕上げは決まったので紹介します。

最初は焼きっぱなしで、とか粉糖かけるだけの素朴な感じで考えていましたが(参加する皆さんはお好きに選んでいただいてもOKです。)、せっかくクリスマスなのでテーブルに置いたときにその周りが華やぐような飾りつけにしました。基本的にはお菓子に浸かっているものと同じ素材を飾っています。

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中はこんな感じです。こちらはブラウンシュガーときび糖を半分ずつ使用したので、きび糖だけつかった前回の試作品よりは色が濃い目です。ただ、次回はカソナードでも試してみたいと思っています。

中にはリンゴのキャラメリゼ、サルタナレーズンのラム酒漬け、ドライイチジク、クルミを入れています。
焼きたてよりは少し置いたほうがスパイスがなじんでよい感じです。
ただ、もう少し甘さが欲しい、、どういった甘さなのか。というところがポイントなのだと思うのですが、まずは次回カソナードとはちみつを使ってみようかと思っています。


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お土産にはスパイスクッキーを。
シナモンと数種類のミックススパイス、百花蜜を使用して、パンデピスのイメージです。
穴をあけてひもを通して飾れば、クリスマス気分を味わえるのもいいところ。

こちらはレシピとお土産でのご用意です。

こういうお菓子を作ると、いよいよクリスマスがスタートするんだなぁ!と思います。
大好きなスパイスの香りがより一層素敵に感じる季節です。

ケーク・ノエルやそれ以外のレッスンですがこちらで詳しく日程紹介していますので参考にしてください。
最近クスパ、きちんと更新しています!(以前しばらく放置しすぎていましたが、復活しました。カレンダー付きなので非常に見やすいと思います!)

11月26日(土)午前、11月27日(日)午後、12月1日(木)午後、12月19日(月)午前に開催予定です。

※11月30日の午前か午後で栗とカシスのタルトレッスン追加します。
ご希望の方はご連絡くださいませ!

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小さな栗のタルト

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今週末から今月レッスンをスタートします。
11月頭は今思い返すと何をやっていたのか!?記憶に無いほどなんだかバタバタしておりましたが(でも忙しいと言うよりは色んな案件を頭の中で整理するのが大変だったという感じです)、やはりお菓子を作ることは非常に集中し且つリラックスできる仕事です。

今日紹介するのは、栗のパン・ド・ジェーヌの際におまけのデモでご紹介する小さな栗のタルトです。
以前まではお付けしていなかったので、すでに受講されている方は簡単な構成のみ参考にして下さい。
詳細なレシピはここではご紹介できないですが、今までのレッスンで扱ったことのある生地で構成しています。

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基本的には先月新作の栗とカシスのタルトの上にシュトロイゼルをちらして焼いたもの、といえば一番わかりやすいでしょうか。
ノワゼットプラリネとシナモン風味のシュクレ生地に、マロンペーストを練り込んだクレーム・ダマンドと和栗の渋皮煮。

表面にはシナモンのシュトロイゼル。今回は薄力粉の半量を栗粉にしてみました。ほんのり香ばしい風味が特徴です。

栗の季節ももうそろそろ終了しますが、このレッスンで栗を感じていただければな、と思っています!
現在募集中の日程は無いのですが、プライベートレッスンでしたら開催可能な日程もありますのでご相談下さい。


そして、栗といえば、今日は某パティスリーにマロングラッセを注文しました。
今度の手土産講座でご紹介予定です。とっても立派でその分お値段もそれなりにします。そのため今回の試食はハーフサイズでのご紹介ですがそれでも食べごたえがあると思います。


NHK文化センター青山教室の手土産講座詳細はこちらです。12月4日(日)開催です。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1110617.html
上記から申し込みが可能です。

多分あと2~3名くらい空きがあると思います。
今回は、はやくから定員の24名に達したので、ちょこっと定員を増加しております。

現在のところ幾つかお菓子を手配していますが、パネトーネ、サレものサブレ、パン・デピス、マロングラッセ、ちょっと珍しい羊羹は手配済みです。
和洋取り揃えて、クリスマスから年始にかけて、それぞれのシチュエーションで喜んでいただけるお菓子をご紹介しますので、興味のある方はぜひ!やっぱり冬スイーツすきだわ!とセレクトしながら思う私でした。

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最近のこと色々と。

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最近急に冷え込んで冬の到来を感じますね。
ハロウィンが終わると、もうクリスマス、年末年始モードへと突入しあっという間だな、と思います。
昨日年賀状販売の文字をみて、あ!もうそんな時期!?と焦りましたが、今年はおそらく年賀状は書けないと思います。

さて、上の写真は先日中沢乳業主催で行われたジェローム・ド・オリヴェイラ氏講習会です。
カンヌにお店をもつジェローム氏。
23歳という若さでクープ・デュ・モンド・ドュ・ラ・パティスリーで優勝し、昨年にはルレデセール会員になり、現在まだ31歳という若さ!

リヨンのセバスチャン・ブイエやパリのプラザ・アテネで活躍した若き実力派パティシエです。
紹介したお菓子はどれもシンプル。それでいて組み立てや魅せ方が非常に魅力的で新鮮でした。

最近いろんな講習会に参加してますが、かなり即戦力になるお菓子が多く(写真のものはちょっと凝ってますけど。)なるほどな、というものが多かったです。講習会の様子は近々パナデリアさんでレポート予定です。


話は飛びますが、昨日は三越銀座のバレンタインチョコレート試食会に行ってきました。
そこでバイヤーのAさんとお話をしたのですが、このAさんはニースに三越を出してそこで働くのが夢だった!というくらいのニース好きでした!もちろんジェローム氏のこともご存知で、そして南仏ショコラティエといえば、のMOFショコラティエのクリスチャン・カンプリニ、そして来年三越銀座初登場のリリアン・ボンヌフォア(オテル・デュ・キャップ・エデン・ロックでも腕を振るうショコラティエ)のお話、そこから派生しての絶景のエズや小さな町の話などなど。南仏に想いを馳せる時間を過ごしました。

私はアルザスが好きでどうしてもそっち方面ばかりだったのですが来年は南仏に行きたいなと思っていたのでとっても楽しくお話をきいていました。好きなお話をされているときの声や表情ってとってもひきこまれるものがあります。あ、私もこんな風に皆さんにお伝えすることができたらなぁ(この分野ちょと苦手なのですね、、)と思いました。

昨日はバレンタイン関連プレス会がなぜか集中していて、三越、メゾンデュショコラ、ブルガリ、と続きました。
ブルガリでも面白いチョコレートを紹介していただきましたのでそちらもパナデリアさんでレポート予定です。

ただ、これ以降はあまり外への取材やプレス会はあまり伺えなさそうです。
というのも、何人かにはお話していますが来年頭にフランス地方菓子の本を出す予定です。
フランスのお菓子の歴史や由来を写真とともに紹介します。
そのため、現在原稿作成の最中です。フランス菓子だけあって、参考にしている資料にフランス語のものも多くあり、知恵熱でそうなくら頭がぽっぽしてきます。。フランス語ほんのすこしかじったくらいでは無理、と思い強力な助っ人にお手伝いをいただくことにしました。

日本だと、オーボンヴュータン河田シェフ、そして大森由紀子先生のフランス地方菓子の著書があり、大変参考にしていますが、やはり自分ならではの内容にもできるといいなと思っています。

ただ、私はまだすべての地方を訪れたわけではないので、今回は共著者の方がいます。
その方は20年ほど前にフランス全土を(コルシカ以外)まわられたということでとても心強い方です。
ただ、20年前ということで、昔の画像データが古く、書籍には耐えられないということで、現在フランスの現地で撮影した地方菓子の写真を探しています(アルザス、ロレーヌ、ブルターニュ、バスク、ローヌ・アルプの地域で)。

本に紹介するメインの写真は撮りおろしで撮影したのですが、できれば現地写真もサイズは小さくなりますが紹介したいと思っていますので、もし写真提供のご協力できる方がいましたらご連絡いただけるととっても嬉しいです!

メイン写真の撮影は10月に無事終えました。
自分で作ったお菓子、そしてパティスリーさんにお願いしたお菓子、すべて合わせて100近くあります。
まだ制作途中なのでお写真はお見せできないのですが、カメラマンさんとスタイリストさんのおかげでとても素敵な写真に仕上がっています。それを眺めてはニンマリしつつ、執筆のモチベーションアップになっています。

まだまだ、原稿完成への道のりは長いですが、好きな分野で本を出せるということの喜びと責任を感じながら取り組んでいきたいと思います。

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