Cake fraise à la rose いちごとバラのパウンドケーキ
今月の新作レッスンは、私が初めて挑戦のローズを使ったお菓子です。
主役はこの季節のフルーツ「苺」。
苺のセミドライを作り、それをパウンドケーキにいれます。苺だけでは酸味のアクセントが弱いのでフランボワーズもプラス。
生地にはバニラとキルシュの香りを含ませてエレガントなイメージで。
焼き上がり、フランボワーズとローズが香るグラスをかけて華やかで大人っぽいピンク色に。
ローズとフランボワーズ、そしてセミドライ苺を飾って仕上げます。
苺もフランボワーズもバラ科なので、もともと相性がよい素材です。
有名なのはピエール・エルメのイスパハンですよね。フランボワーズとローズの組み合わせがとってもエレガント。イスパハンはそこにライチが加わるのですが、この組み合わせはもう最強ですよね。
実は私あまりローズって得意ではなかったのですが、このお菓子はローズを合わせたほうが断然美味しいと思います。ローズ単体ではなく、ローズにフルーツ(フランボワーズ)と酸味(レモン)を合わせることによって、とても食べやすく、そして嫌味のない華やかさになっていると思います。
今回セミドライ苺を使うにあたって、色々と調べたのですが、日本で入手できるものは大体アメリカ産か中国産です。色はキレイなのですが、そういったものは発色剤をつかっているものが多いので、今回手作りすることにしました。
ただそうすると生地にいれて焼いた時に、ちょっと色が褪せたかんじになります。(桜餡みたいな色)
それだけが今後の課題ですが、また研究してみたいと思います。
苺のかわりにドライのクランベリーを使っても酸味、色味の面でもいいかも、と思います。
ただ、今回は苺を主役にしたかったので、苺で頑張っています!
本当に私のお菓子って、今の世の中の流行(簡単ですぐ出来る)とは反対方向を向いているなぁと思います。
苺のセミドライも3日程かかりますし、ちょこちょこと色んな材料が必要だったりと。
確かに簡単に作れるお菓子というのも家庭菓子ではありがたいものなのですが、こういった手仕事を重ねていくお菓子もいいものです。特に副素材(今回はセミドライ苺、他には今までレッスンで扱ったような甘夏のコンフィチュールや栗の渋皮煮などね)を手作りすると本当に愛情がでてきますよ。一つ一つが大切な宝石のようにまで感じます。
そういった気持も込めてつくるお菓子は、また一段と愛おしいものです。
そう考える私ってほんとお菓子作りにはまっている人生だなぁ、、と思っちゃいました。
このパウンドケーキのレッスンですが、ちょこっと空きがあります。4月にも追加しましたので参加希望の方はこちらにご連絡下さい。masa@sweet-cafe.jp(下園)
都内での開催です。初めての方でもOK,実習形式で1人1台お持ち帰りです。その他詳細は個別にご連絡差し上げますね。
3/19(土)、4/4(月)、4/6(水)の9:00~12:30です。
| 固定リンク
「地方菓子お菓子教室」カテゴリの記事
- コルシカのお菓子 フィアドーヌとカニストレリ(2018.08.29)
- クッキー缶レッスンと再びフェネトラ(2018.07.12)
- 5月のお菓子教室(2018.05.06)
- 4月レッスン日程や5月予定(2018.04.10)
- 桜のパウンドケーキ ケークオサクラ(2018.03.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント