ベレ・バスクとイタリアのお菓子
バスク地方のお菓子「ベレ・バスク」。
チョコレートが主役のベレー帽型の生菓子です。
現地ではプティ・ガトーサイズでみかけましたが、今回はベレー帽実物大くらいのアントルメで作りました。
これ一度かぶってみたいですね(笑)
構成はスポンジ生地とチョコレートのクリームが基本です。
フランス菓子らしく甘さとコクを出して、なおかつ今の季節に重くなり過ぎないよう工夫しました。
スポンジは、ビスキュイ・オ・ザマンド・ショコラ。
ペック社のココア入りのアーモンド風味の別立て生地です。
クリームはクレーム・パティシエール(カスタード)に、ヴァローナのカライブ、オレンジコンサントレ、グランマルニエ、クレーム・シャンティをあわせています。
全体のイメージとしてはショコラとオレンジのベレ・バスク。
オレンジのフレッシュ感をだすために工夫したのがこのコンフィチュール。
コンフィチュールとオレンジピールの中間のようなものですが、オレンジ果汁で煮るのでとても香りがよくて味もオレンジの凝縮感があります。
ベレ・バスクの断面がこちら。
ビスキュイを3枚にスライスし、グランマルニエ風味のシロップをうっています。
クリームとオレンジのコンフィチュールをサンドし、最後に形を整えて表面にクリームを塗ります。
最後の仕上げはパイエット・ショコラ。
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌで扱っているペック社のものですが、通常のチョコスプレーに比べて口溶けがよく味も美味しいです。
そしてこちらは、先日フランスから帰国したTさんのお土産。
イタリアの郷土菓子ということで、ドーナツ型をした粉ものスイーツです。
結構固くて手で崩せないくらいなのですが食べると意外にすぐ柔らかくなります。
すこし柑橘の香りが漂い、なぜか懐かしい香りがします。
復活祭の頃によく食べられるそうですが、また詳細がわかったらご紹介したいと思います。
イタリア菓子、まだまだ未知の世界ですが、とても楽しいですね!
今日はその他にもア・ポワンの焼き菓子や、ごぼうが入ったサブレなども頂きました。
どれもとっても個性的でそれぞれベクトルは違いますがとても美味しかったです。
国による違い、作り手による違いが、食べ物の面白いところですね。
| 固定リンク
「フランス地方菓子」カテゴリの記事
- コルシカのお菓子 フィアドーヌとカニストレリ(2018.08.29)
- クッキー缶レッスンと再びフェネトラ(2018.07.12)
- トゥールーズのお菓子フェネトラとすみれの花(2018.05.29)
- 5月のお菓子教室(2018.05.06)
- 最近のお仕事など(2017.07.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
昨日は有難うございました。
こちらの伊・地方菓子はBussolai(ブッソライ)=羅針盤。卵黄だけで作って鮮やかな黄色を強調したビスコッティの一種。食後のヴィン・サントに浸して楽しむベェネツィア菓子の代表らしいですよ!
地方菓子は本当に楽しいですね♪今度トゥルトー・フロマージュのような変わり種、仏・地方菓子もやってみたいで~す。
投稿: miya | 2012年6月14日 (木) 17時28分
情報ありがとうございます!
イタリア菓子はあまりまだ知らない分、本当に新鮮味があって面白いですね。
改めて味わってみたいと思います。
ごぼうのクッキーも美味しかったです。ごちそうさまでした!
お友達にもよろしくお伝えください。
投稿: masa | 2012年6月15日 (金) 22時40分