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2011年11月

差し入れお菓子 南相馬の小学校へ

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先日Facebook上で、知り合いの知り合いの方が、地元(南相馬)へボランティアに行く際、小学校への差し入れのお菓子を200人分募集していることを知りました。

最初は、「ああ、そうなんだ。」とその記事を普通にみていました。

つまり、すぐさま「私がお菓子を作る!」と思ったわけでもないのです。

『最近忙しいし、そんな時間とれるかな。とかたくさんは作れないしな…。』なんて自分に言い訳してみたり。

でも、やっぱり心の奥にすごくひっかかるものがあり、翌日差し入れのお菓子をつくろう、そして協力してくれる人を探そうと決めました。

こういう時にお菓子をつくらなきゃ、今自分がやっている事の意味がなくなると思ったのです。
私がお菓子を作るのは、根本的には食べてくれた人がほっとしたり、あたたかい気持ちになってほしいからなのです。

それなのに、つい忙しいと自分に言い訳してしまいそうになりますね。
一日の中の数時間をかけることで、そのお菓子を食べる子供に笑顔が生まれるかもしれないのに。


自分で大量には無理ですが、ありがたい事にFacebookを通じて協力していただける方が数人いらして、無事に200人分集まることになりました。

協力してくださる方は、直接の知人もいますが、Facebook上だけでの知り合いの方も半分くらい。
皆、自分が持つ技術(お菓子を作れるということ。決してプロではなくて普通のお菓子作りが好きな方も)と大切な時間を費やしてくださることに感謝です。

差し入れのお菓子は焼き菓子であれば特に内容は問わないということでしたので、私は親しみやすいお菓子をということでマドレーヌと写真の型抜きクッキーを作りました。

私自身小さな頃はこういう型抜きクッキーをよく作っていたので、小学生にも親しみやすいかな。
うさぎやくま、星やハートなど、かわいいモチーフでつくりました。なんだか懐かしいな。


また、今後被災地に焼き菓子を差し入れするボランティア活動があるかと思いますので、その際にはブログでも告知したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


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TOKYO SWEETS COLLECTION2011 東京スイーツコレクション

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11/23にグランドプリンスホテル新高輪で、TOKYO SWEETS COLLECTION2011が開催されました。

これは、パティシエとファッションデザイナーとがコラボしたイベント。
今年のデザイナーはエリ松居さん。

彼女がデザインしたドレスにあわせて12人のパティシエたちがそれぞれお菓子でファッションアイテムを創作し、それをファッションショー形式で披露していきます。

そのショーを見ながら、それぞれのパティシエがこの日のために作ったお菓子を堪能でき、目でも舌でも楽しめるイベントでした。


今回参加したパティシエはこちらの12人です(敬称略 50音順)

朝田晋平(パティスリー アプラノス)
和泉光一(アステリスク 2012年オープン予定)
大橋圭(ル・ププリエ)
川村英樹(アテスウェイ)
白鳥裕一(キャトーズ・ジュイエ)
高木康裕(菓子工房アントレ)
谷道理恵(クラブハリエ オクシタニアル工房2012オープン予定)
辻口博啓(モンサンクレール)
土屋公二
藤本美弥
松島義典
鎧塚俊彦


それぞれのパティシエが作り出す飴やチョコレートの細工は、ドレスのイメージを活かしつつ、素敵な美しいものばかり。いつもは花より団子な私でさえ、その様子にうっとりしました。

皆さんのドレスと作品を紹介したいのですが、それはまた後日HPにて詳しく紹介したいと思います。

今回は特に個人的に好きな2つの作品を写真でご紹介。

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バルーンスカートのような可愛いモノトーンのドレスは、なんと脳下垂体をイメージしたのだそう。
そして、こちらにコラボしたのがエチエンヌのスイートアートデザイナーの藤本美弥さん。
髪飾りには大きなパールのような飴細工がたくさん!
そして手には深いグリーンと赤で構成されたお花のリース。
とても上品に大人っぽさとキュートな雰囲気がミックスしていました。


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こちらは、雲や風をイメージしたドレス。モデルさんが歩くたびにレースがひらひらと舞い風の流れを感じるドレスです。このドレス別名「氷の女王」と呼ばれているそうでププリエ大橋さんは、それをイメージして白と青の輝く飴をつかった冷たさとシャープな雰囲気の髪飾りを作ったそうです。


他のドレスもほんとうに独創的でいてとても形が美しく、素敵なものばかりでした。

イベントが終わると、シェフたちが出口で皆さんをお見送りしながら、お土産の焼き菓子を渡してくれました。
おみやげは今回参加パティシエのお店の焼き菓子が1点ずつはいった豪華コラボセット!
(クラブハリエのお菓子はケーク・エコセだったので、思わずにんまり。)

またイベントのレポートはSweet CafeのHPで紹介しますね!

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Menu『noël Alsace』 リベルターブルにて

先日、リベルターブルにてデセール会の第2回目を開催しました。

1回目は今年の夏、「フランスの地方」をイメージしたメニューを作って頂きました。
その時の様子はこちら。

そして、今回はもっとピンポイントなテーマ「noël Alsace アルザスのクリスマス」でお願いしました。

私はテーマをお願いするだけで、あとは森田シェフにお任せです。

あまり細かいリクエストを出すよりは全体の流れなどもあるし、どんなものが出てくるかという楽しみもあるので当日までどんな内容のお皿が出てくるのかは全く知らないのです。

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AMUSE BOUCHE
まずはアミューズ。温かい一品です。
フォアグラのロワイヤル、黒いちじく、ヴァン・ショーのジュレ。

フォアグラのロワイヤルは、茶碗蒸しのようなもので温かくてなめらかな口溶け。
そこに相性の良いいちじくとアルザスのノエルにつきもののヴァン・ショー。
フォアグラは甘いもの、スパイスと相性がいいのでとても美味しく、口の中で複雑な味が広がります。

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Salade "Choucroute"
2皿目。サラダはなんとシュークルートをイメージしたもの!
葉もの野菜とじゃがいも(インカのめざめ)、ソーセージに、シュークルートの風味を移した温かいスープをかけていただきます。

そしてにくいなぁっと思ったのが、添えてあるグラニテがジュニパーベリー味!(シュークルートやパテなどに使うスパイス)


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Tarte flambée,porc grillé fumé
タルトフランベ 菊池芳醇豚の燻製グリエ

メインのお料理今回は豚。
熊本の豚で、芋焼酎の酒粕や麦、お米を食べて育っています。
とっても美しい肉質。
私のものは脂身がそれほどなくしっとりきめ細かい食感でした。
ソースはサワークリームとジュ・ド・ヴィアンをあわせたもの。

添えられているのはなんとタルト・フランベ!
リベルターブルでタルトフランベが出てくるとは想像していなかったのでびっくり。

薄い生地に濃厚なクリーム、具材は定番の玉ねぎとベーコン。
仕上げに赤玉ねぎやお花。

シンプルなタルトフランベがまるでアルザスの花々のよう。
小さいながらソースが濃厚でとても美味しかったです。


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Les pains
パンは、二種類。奥が栗のパン。栗粉と栗がはいっています。しっとりもっちり。持った感じはベーグルのようなきめ細かい肌触り。以前栗づくしコースでだしていたものと同じだそう。

手前はカンパーニュ。


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Gelée de Gewurztraminer,et La france

そしていよいよ本格的にデセールのお時間。
洋なしとアルザスの甘口白ワイン「ゲヴェルツトラミネール」を合わせた冷たいデセール。

下からラ・フランスの果実、ゲヴェルツトラミネールのジュレ、ラ・フランスのソルベ、ラ・フランスの泡。
ゲヴェルツトラミネールはとても華やかで甘い香り。それとラ・フランスの香りがとても相性がいいです。

ラ・フランスの泡は微炭酸で酸味が強く、全体が優しい中ここにアクセントがあります。

全体的に爽やかですが、風味の余韻を長く感じられます。


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Forêt noir,il naige

最後のメインはフォレノワールの再構築の一皿。
黒い森に雪が降る様子を表現しています。

中にはビスキュイショコラ、その周りにバニラクリーム。
全体を覆うようにホワイトチョコ、メレンゲ、バニラのソルベ。

いただく直前にキルシュ風味のグリオットの熱いソースをまわしかけて。

雪をどんな風に表現するか興味があったのですが、いろんな「白いパーツ」でふわふわした雪や氷のような雪など様々な表情の雪が降っていました。

温かいビスキュイショコラと冷たいアイス、そしてまた温かいソースと一緒に食べると本当に至福のひととき。

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Les Mignardises
最後の小菓子はいつもと異なり、こちらもノエル仕様。
アルザスならではのクグロフは、ランベリーのミニャルディーズでも人気の和三盆とくるみ、ウイリアムポワールをつかったコクのある大人の味。

そして指輪の箱の中には、シェフからのクリスマスプレゼント!
なんと薄くスライスしたシュトーレン&ベラヴェッカが入っています。

この演出。全く予想していなかったので、この時点で皆とても気分が上がっていました。

冷静に考えると、ベラヴェッカでこんなに喜ぶメンバーって…かなりアルザスマニア(笑)

この日のために特別に作ってくださったシュトーレンとベラヴェッカはどちらもスパイス使いが絶妙でとても美味しかったです。是非お店でも販売して欲しいくらい。

リベルターブルでは毎回たくさんの驚きや美味しさを感じるのですが、今回のコースは自分がアルザスが好きだから、より一層楽しく美味しく幸せな時間を過ごすことが出来ました。

参加していただいた皆さんどうもありがとうございました。
美味しいものを皆さんとこうやって一緒に食べられる幸せに感謝したいと思います。

また来年も森田シェフに相談してイベント企画したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(来年テーマ悩みますね。次回は来年夏に、と思っていましたが夏まで待ち切れないという方も少なくなく、2月あたりにショコラをテーマにというのもいいなぁなんて思っています。)

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西武池袋クリスマスケーキ2011

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昨日は知り合いのライターさんにお誘いいただき、西武池袋のクリスマスケーキの試食会に参加してきました。
西武では、今年はなんと210種類ものクリスマスケーキを用意するとのことです!

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今年のテーマは「絆」ということで、特に目立ったのが大人数のパーティー向けの大きなケーキ。
ここしばらくクリスマスケーキというと直径12~15cmの2~4人分のサイズが主流ですが、それとは対照的に特大のクリスマスケーキ(10~15名分)が数種類用意されていました。


通常サイズのクリスマスケーキは、定番の苺ショート、ショコラのムース、マロン系などがありましたがちょっと珍しいデザインのケーキがこちら。


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アニバーサリーの「ハッピークリスマスストーリーブック」。
本の形をしたケーキです。
スポンジの中にはフロマージュのムースとラズベリーのジュレ。
別添のチョコペンで好きな飾りつけができるということです。


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試食用はありませんでしたが、とっても食べてみたいなと思ったのがこちら。
セバスチャン・ブイエのアップルです。
見た目のインパクトがすごいですよね。
色合いも華やかで、パーティーに持っていきたい可愛さ。

土台はブラウニー。
りんごの中にはチョコレートムース。センターにキャラメルクリームやゆず風味のりんごのコンフィチュール。


毎年いろんなクリスマスケーキが登場しますが、定番ものからアレンジものまでたくさんあって選ぶのが大変ですね。

私は今年はスイーツの友人たちと数種類(6~8種類くらいかな。)を頂く予定です。
まだ内容は決まっていませんが、とても楽しみです!

皆さんもクリスマスケーキいろいろと悩むところだと思いますが、楽しく悩んでくださいね~。


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さつまいものお菓子「クレオル」 イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ

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秋はさつまいもが食べたくなる季節。
この間の「チューボーですよ」もスイートポテトでしたね。

このさつまいもを、さらに昇華させた焼き菓子が「クレオル」。
イル・プルーオリジナルのお菓子です。

アイスビスケットのように見えるシンプルなお菓子ですがとっても手がこんでいるお菓子です。

サンドしているのは、バニラと一緒に焼いたさつまいもとクレームダマンド。
そこにオレンジの香りをプラスし、周りをホワイトチョコでコーティングしてさつまいも入りのサブレでサンドしています。

見た目だけでは分からない工程がいくつも。

もちろん味もとっても美味しいです。
ふくよかな芋とアーモンドの味。
そこにオレンジの香りがかすかに。

とても美味しかった!

販売期間は11/2~11/30です。

ちょっと前にイル・プルーにてクレオルの単発レッスンがあったのですが、機会を逃してしまったので来年こそは作り方を学びたいと思います。


クレオルはイル・プルー関係のお店でも売っているので他店でも見かけることがあるのですが、なんとラブリコチエにはクレオルの栗バージョンがあるんです。(商品名は忘れてしまいましたが。。)

こちらもとっても気になります!
きっと栗でも美味しいでしょうね。

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cake aux marrons 栗のパウンドケーキ

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10月頭から頑張って作ってきた渋皮煮。
改めて平松農園さんの栗の写真を見ると、艶とハリがあって美しいですね。

今年は平松農園さんの銀寄の他に熊本の利平栗、茨城の志士庫栗の渋皮煮を作りました。
それぞれ特徴がありますが、銀寄はしっとり水分が多くそして上品な味です。
鮮度がよいものをおくってもらったからか、渋皮の色も厚みも薄かったです。

そんなたくさんの栗たちも無事皆渋皮煮となって、今は瓶の中で出番を待っています。
渋皮煮にすると、栗の季節が終わっても少しずつ楽しめるのがいいですね。

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栗づくしのパウンドにしたかったので、生地には、フランスのアンベール社のマロンペーストを練りこんでいます。
アンベール社のものは栗率がたかくて甘ったるくないのがいいですね。そのまま食べても美味しいです。

そこに、渋皮煮を丸ごといれます。
作ってから気づいたのですが、渋皮煮が大きすぎて実は生地があまり入らないのですよね…。
お菓子としては、やっぱり生地部分もたくさん味わいたいところですが、今回主役が渋皮煮ということでかなり幅を効かせています。

渋皮煮の下には、愛媛産の栗のペーストをしいています。

これで、1つのパウンドで3種類の栗の味と香りと、食感を味わえるということで、栗三昧とでも名付けたくなるパウンドが完成しました。

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11/12のスイーツなTV番組

11/12(土)は、なぜかスイーツなTV番組がたくさん!
ちょっとワクワクな土曜の夜になりそうです。


TBS世界ふしぎ発見のテーマは「アルザス 知られざるスイーツ・ロードを行く」
アルザス出身パティシエのピエール・エルメ氏も登場します!
これは、本当に楽しみ。大好きなアルザスとお菓子なんて。
ちょっと興奮しそうです。

同じくTBS「チューボーですよ」のテーマはスイートポテト。
家庭のおやつの代表スイートポテトですが、プロが作るスイートポテトのコツに迫れるかな。


そしてNHKのグレーテルのかまどでは、あのジェラート専門店が登場します!

明日が楽しみです。

.................

アルザスといえば、パナデリアさんで連載しているアルザスレポート2回目が本日公開になりました!
今回はストラスブールの老舗を2軒紹介しています。

こうやってレポートを見返すとまたすぐにでもアルザスに行きたくなってしまいます。
今年の夏に行ったばかりなのに、もうずっと昔の事のよう…。

そうそう今年のツアーのメンバーで久々に同窓会をやります。
皆ばらばらにすんでいて東京から離れた場所にすんでいるのですが(京都や静岡、栃木、宮城など)、出席率よく16人中12人が集まることになりました!

久々の食事会でみんなにあえるのが楽しみ!
ボジョレー・ヌーヴォー解禁の数日後なのでちょっと飲むのも楽しみ♪

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プレジール 新宿伊勢丹 マ・パティスリーにて


現在新宿伊勢丹の地下1階マ・パティスリーにてパティスリープレジールが初出店しています。
先日プレジールの捧シェフの講習会に参加したばかりですが、その際「新作いっぱい出しますよ!」ときいていたので楽しみに行ってきました。

ショーケースにはたくさんのケーキが並ぶ並ぶ。
他のお店の時にはこんなに種類が並んでいないんじゃないかなとふと思ったくらい、今回は種類が多いように感じます。

しかも今回は生、焼き菓子あわせて新作が17種類も出ているそうです。
正直多すぎてどれが新作か分からないくらい・・・


生菓子はショーケースの左半分がほぼ新作でした。

そんな中から伊勢丹限定のものを含め5つセレクト。
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左手前から時計回りに

ガトー・フランボワーズ
オバール・ドゥ・ポワール
ミルフィユ・キャラメル・ポム・オ・テ
リアン
フィユジョン

個人的イチオシはこちらの3つ。

想像以上にキルシュがきいたガトー・フランボワーズ。
薄い生地(ジョコンド?)とフランボワーズのバタークリームの層が交互に。
こういうお菓子はよくありますが、想像していた味と違ってよりフルーティーで香りが良い!


ミルティーユは、香りの良い紅茶クリームとキャラメル風味のりんごが大ぶりでとっても美味しい(これは濃厚リッチで今の季節らしくてすき)

そしてマッコリをつかったという珍しさがびっくりなのがフィユジョンというケーキ。

フィユジョンはフロマージュとフランボワーズ、そしてマッコリをあわせたムース。
中にマッコリのジュレが入っています。マッコリは発酵ものと相性がよいですね(チーズとかヨーグルトとか)


その他に気になったのが3号サイズくらいのタルト・タタンと洋なしのクラフティー。
値段も手頃で美味しそうでした!

まだプレジールに行ったことが無いという方もこの機会に是非!11/15(火)までの出店です。

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シンチェリータ ブロンテ産ピスタチオのジェラート

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阿佐ヶ谷のジェラート専門店「シンチェリータ」

素材、製法にこだわったとっても美味しいジェラート屋さんです。

知人が常連さんで、以前連れて行ってもらったことがあるのですが、素材を活かした後味すっきりな味わいで体に負担のない美味しいジェラートを作っています。

(密かにジェラートの他に焼き菓子も美味しいです。)


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今回、ジェラート職人中井さんがイタリアのシチリア島ブロンテで仕入れたピスタチオの新豆をつかったピスタチオのジェラートを作っているということで訪問しました。

ブロンテ産のピスタチオは高品質なことで有名ですが、収穫量が少なく、また日本では新鮮な状態で手に入れることが難しいそうです。

それを今回、中井さんが直接生産者の方から分けていただいたということで、その貴重なピスタチオをつかったジェラートを期間限定で販売しています。

直近だと11/12(土)に販売予定です。

まずはピスタチオを産地別に見せて頂きました。
左からアメリカ産、イラン産、そしてイタリア、ブロンテ産。

アメリカ産は大ぶりで、中央は黄色く、アーモンドにちかい風味。
くせはなくいわゆるおつまみにちょうどいい感じの味です。

イラン産はよく製菓用に使われていますが、色がとても綺麗なグリーンをしています。
味はそれほど個性的ではないかな。

そしてブロンテ産。
写真ではわかりづらいですが色は若干蛍光色のようなグリーンとイエロー。
ピスタチオ特有の香りとコクがあります。

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そしてこちらがブロンテ産ピスタチオをつかったジェラートです。
低温で焙煎し香りを出して使用しているのでピスタチオの繊細な風味があります。
思ったよりも濃厚と言うよりは上品でさらっとした後味。
タップリとピスタチオパウダーをかけているのも嬉しい。これは本場スタイルなのだそう。

1カップ800円と、通常のアイスよりは高いですがなかなか食べられない貴重なジェラートです。

ちなみに、通常お店で出しているピスタチオのジェラートはシチリア産ですがブロンテに限っているわけではないのでまた違った味。こちらもまた美味しいですよ。

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シンチェリータではその他にもいろいろな種類のジェラートがあります。

せっかく来たのだから、と追加で3種類食べてきました。
左手前からアレキサンドリア、奥がメルノワ、右がシトラス。
アレキサンドリアは岡山産のもの。甘くてふわっと良い香り。

メルノワははちみつとくるみのジェラート。
これはコンテストでも賞をとったもので、私もこれが一番好き。
蜂蜜のコクある甘さとくるみの香ばしががとっても美味しいです。

シトラスはレモン、オレンジ、ピンクグレープフルーツを使っていて、爽やかな酸味とほどよい苦味が美味しい。
これは素直に好きです。


そんなシンチェリータさん、12(土)にNHKのグレーテルのかまどという番組で登場するそうです。

ブロンテ産ピスタチオジェラートは、数回にわけて登場するそうですが量が少ないので販売する日は少ないと思います。もし気になる方は是非お出かけしてみてくださいね。

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プレジール 捧シェフによる講習会

本日はプレジール捧シェフの菓子講習会が代々木上原のドーバーにて開催されました。

今回教わったお菓子は3品。
当初の予定から変更があったのですが、どれもシンプルで濃厚な今の季節にぴったりのお菓子達でした。


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まずはタルト・シトロンに使うクレーム・シトロン。
レモン果汁とバターをたっぷりつかった濃厚でなめらかなクリームです。
このクリームは乳化させることで口溶けのよい美味しさを出していきます。


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タルト・シトロンはイタリアンメレンゲで仕上げることが多いのですが、捧シェフはあまりイタリアンメレンゲがお好きでないとのことで、仕上げは粉糖とバーナーでクレーム・ブリュレのようにキャラメリゼして仕上げます。

粉糖を全体にふり、バーナーで焼く。これを4回繰り返し美しくパリッと割れるキャラメル面を作ります。
シュクレ生地には湿気ないように工夫をしているので、サクサク感をキープしつつ、クリームがとろりと。
その食感の落差を楽しめるお菓子です。


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そして、パリ・ブレスト。
こちらも伝統的なお菓子ですが捧シェフならではの工夫があります。

まずはプラリネづくりから始まります。
既製品ではなく自分なりの味を出したいということで手作りしているそうです。

ヘーゼルナッツとアーモンドをキャラメリゼし、香ばしい状態にあげてからペースト状に作ります。
少し粗めにひくのがポイント。

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今回はプティ・ガトーとアントルメを作りました。
シュー生地の上にソミュールというオレンジのお酒を加えた生クリームを薄く絞りその上にたっぷりのプラリネクリーム。
プラリネクリームは濃厚ですが、空気を含ませてふわっと立てていて重くなりすぎないように工夫しています。

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そして最後、これらたくさんのドライフルーツをつかった焼き菓子ケーク・ショコラ・フィグ・アブリコ。
いちじくとアプリコットいりのチョコレートパウンドです。

どっしり重いケークを作るために卵の割合が多い配合です。

中には赤ワインとスパイスでコンポートしたいちじく、白ワインでコンポートしたアプリコットがタップリと入っています。

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仕上げにはアプリコットと黒いちじくを一列にたっぷり並べます。
焼成後シロップをうち(アプリコットリキュール。これがまた香りがよい)、表面にアプリコットジャムを塗ります。

濃厚なショコラの生地にドライフルーツがたっぷり。
食べごたえのあるリッチなパウンドです。

バレンタインにも良さそうですし、お酒にもあいそうな焼き菓子です。


今回は、どれも家庭で作れそうなシンプルなお菓子だったのがとてもよかったです。
複雑な工程のお菓子を学ぶのもそれはそれで勉強になるのですが、実践するのにはこういうシンプルなお菓子が嬉しい。

それにシンプルなお菓子の中にこそ基本的な技術や作り手のこだわりが見られるので、興味深いです。


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試食は教わったお菓子+お店で定番のロールケーキをいただきました。

ハーフサイズくらいずついただきましたが、それぞれ食感や香りがはっきりしたお菓子で、メリハリある味わい。
特にタルト・シトロンは、シュクレ生地の香ばしさ、クリームのねっとりなめらかな食感と強い酸味、表面のパリッとしたキャラメルなど食べていて口の中でいろんな変化があるのが楽しいですね。


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こちらはパナデリアの三宅さんが作ってくださったお料理。
え!?と思うくらいどれも手がこんでいて見た目も素敵、味も美味しいプレートでした。
面白いのはミントの味が爽快なオリーブや、土のようなお料理。こちらはイカスミのパンを粉状にして作っているそうです。

こんなお食事がでてくる講習会なんて他に無いですよね!本当に驚きの試食タイムでした。

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今回の講習会は、人数を制限していることもあり、シェフと参加者の距離がとても近いものでした。
人数が多いと皆遠慮しあってなかなか前に出ることもできないのですが、今回は多くの人が前にでて生地の状態を見たり、写真をとったり、いろいろと質問したり。

参加者にとって見るだけではない、参加型の講習会だったなと思います。
それも捧シェフの気さくなお人柄あってこそですね。

大忙しの捧シェフですが、今週水曜日からプレジールが新宿伊勢丹のマ・パティスリーに出店します!
新作ケーキも多数登場するということでこちらも楽しみですね。

捧シェフ、パナデリアの皆さんどうもありがとうございました!

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シティリビング東京版 ヘルシースイーツ

11/4号のシティリビング東京版の特集はヘルシースイーツ。

ニフティー男子スイーツ部、平岩さんとともに私もヘルシースイーツの紹介をしています。
webからでも内容を見ることができますのでよかったら是非ご覧くださいませ。

momenのカップケーキやパレドオールの蜂蜜をつかったショコラ、辻口さんの新店フェーヴなどを紹介しています!

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最近新しいお店が続けざまにオープンしていますね!

最近では先日ブログで紹介した世田谷のユヌクレ(ベーカリー)やアブルーム(練馬のパティスリー)の他に


小田原に一夜城 Yoroizuka Farmが11/5にオープン

目黒にパティスリー ジュン ウジタが11/3にオープン

世田谷にパン屋さんオンカが11/1にオープン

これからクリスマスに向け皆さんお忙しいでしょうが、業界全体が盛り上がっていけるといいですね。

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それから、今月は雑誌関係も面白い!

料理王国の特集は「37人のパティシエ&キーパーソン」。表紙は Pâtisserie des rêves(パティスリー・デ・レーヴ)。

やはりこのお店は絵になりますね。お菓子はそれだけではなくその周りを取り囲む世界観、空気感が大切だと感じさせられます。

特集では日仏のパティスリー業界で活躍されている方々が37人紹介され、新しいパティスリーも取り上げられています。そこでしっかりした数字(運転資金とか月間の売上目標など)も記載されているのでこれから独立を考えている方にはとても参考になりそうです。

そして料理通信の特集はフランスのお惣菜。これまでのちょっとお高くてセレブな感じのお惣菜とは異なり、日常的なお惣菜にスポットをあてています。
ローズベーカリーやトゥレトゥール・イチやプチメックなどが紹介されています。

たくさんのレシピが紹介されていて私でも頑張れば作れるかな?というものもあるのでトライしたいところ。

また連載「絶対作れる挑戦レシピ」ではオーボンヴュータン河田シェフによるパン・デピスの作り方が紹介されています。

河田シェフの著書「ベーシックは美味しい」に掲載されているパン・デピスとは異なり(この本のはフルーツたっぷりで油が入るリッチタイプ)、今回は卵・水なしのごくごくシンプルタイプ。

パン・デピスちょうど今のレッスンで作っているだけに興味深い内容でした。


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明日はプレジール捧さんの講習会に行ってきます。
当初とメニューが変わったそうですが、実は変更後のお菓子のほうが好きだったりするので嬉しいとこ。
また講習会様子はブログで紹介しますね!

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フランスを感じるパティスリー アルカション

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西武池袋線の保谷駅から徒歩2~3分のパティスリーアルカション。

こちらはフランスのパティスリーのようなそんな素敵な雰囲気をもつお店。
店内には生菓子はもちろん、焼き菓子(地方菓子も多い!)、ショコラ、コンフィズリー、ヴィエノワズリー、トゥレトゥールがそろいます。


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イートインスペースがあるので、ここでランチやお茶ができるのが嬉しいところ。
まずはランチを兼ねてサレ系から。

手前がブリオッシュ生地にラタトゥユ。
奥がリエットとピクルスのサンドイッチ。

どちらも本格的でとても丁寧に作られています。
ドリンクメニューにはアルコールもあるので、つい飲みたくなっちゃいます。

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サレ系のあとはデザート。
ブリア・サヴァランはショコラ、フィグ、フロマージュをあわせたとても大人っぽい複雑な味。
甘みはそれほど強くないので、お酒にもあいそう。

そして、タルト・タタン・オ・ポワール。
タタンの洋なしバージョンですが、タタンのように長時間焼いたものではなく、洋なしのコンポートを使用。
さっぱりとしていますが土台はしっかり食べごたえがあります。


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こちらはガトー・バスク。
バスクはカスタードとチェリーの二種類がありますが、こちらはカスタード。
素朴な味で、現地のものに近い感じ(日本だとリッチな生地がおおいのですが現地は結構さっぱりしているものが多い)

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そしてアルカションといえばカヌレ!
ボルドーで修行された森本シェフ、カヌレはやっぱり絶品。
かりっとした皮ともっちりした生地。
ぜひともアルカションではカヌレを食べてほしい。

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こちらはテイクアウトして家でサラダを添えて食べたキッシュ。
持ち歩いてる間に多少形が崩れてしまいましたが・・

セップ茸とベーコンのキッシュです。
アパレイユはさっぱり目ですが、味はしっかり濃厚。
ワインの欲しくなる味です。


久々のアルカションでしたが、やはり目が行くのは地方菓子。
その他にクイニーアマンやクグロフ、スイスなどいろんな焼き物がずらっと並んでいるのであれもこれもと食べたくなってしまいます。

そうそう次回はタルト・フランベを食べなくては!

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石神井公園ニューオープンのパティスリー アブルーム

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10/28に石神井公園にオープンしたパティスリーAbloom(アブルーム)に行ってきました。
お店は西武池袋線の石神井公園駅から徒歩3分くらいのところ。

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道路沿いに面したガラス窓からは厨房の様子を伺うことができます。
私が行ったときにはショートケーキのカットをしていました。
こういうのを見れるというのは子供はもちろん大人も楽しいですよね。


オープンしたばかりなので生菓子の種類は少なめ。15種類前後だったでしょうか。
チーズケーキやチョコレートケーキ、抹茶をつかったムースやきび砂糖をつかったシフォンなど、親しみやすいお菓子が多かったです。

シェフはペニンシュラ東京のパティスリーのスーシェフをされていた朝倉さん。
そのため、ペニンシュラの定番人気のマンゴープリンも並びます。

店名の「Abloom(アブルーム)」は「花が咲いて(た)」という意味。
マダムと少しお話させていただいたのですが、朝倉という名前からあさくら→咲く→花が咲く というのをイメージしたそうです。

そのため店内は花の飾りがたくさん。
特にオープンしたてということでお祝いのお花もいっぱいですが、その他に素敵なガーベラや壁に貼った大きな花のシールなど。とても明るく華やかなお店です。


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今回は定番中の定番ケーキを選びました。
ふわふわ弾力のあるロールケーキ「CROSSロール」はお店が入っているCROSSビルの名前をとったお菓子。
生クリームもたっぷりでふんわりもっちり。1本売りもあります。

ショートケーキは背が高くてスポンジが軽やか。
軽いですがボリュームがあるのでお得感があります。苺も2段にサンドしているのがいいですね。

シュークリームはさくっとした皮にカスタードと生クリームをマーブル状にあわせたものをいれて。
シンプルですがしみじみ美味しかったです。

モンブランは四万十栗をつかった穏やかなもの。生クリームとダックワーズ生地。
上品で穏やかな味。お茶にもあいそう。

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焼き菓子も数種購入。
まだサブレしか食べていませんが、きび砂糖をつかったサブレとショコラのサブレ。どちらもバターリッチで風味がよく美味しかったです。

さすがにホテル出身ということでどのお菓子も上品でとても親しみやすい味でした。
これからすぐに地元の方の人気を集めそうなお店だなぁと思います。

まだオープンしたばかりなので定番ケーキが多いですが、落ち着いたら朝倉シェフならではの個性的なお菓子も登場してくるかもしれませんね。

店名 パティスリー アブルーム
住所 東京都練馬区石神井町4-2-6 CROSSビル1階


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