« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

アカシエ マ・パティスリーにて

11


先日、リベルターブルの帰りに新宿伊勢丹へ。
マ・パティスリーに出店中のアカシエに行ってきました。

デセールコースの後にまたケーキをテイクアウトしてしまう自分が怖いですが。。
でも、やっぱりアカシエさんにはしょっちゅう行けるわけではないのでこの機会に買わなくては。と思うんですよね。


今回は、伊勢丹限定のマルージュをまずセレクト。そしてまだ食べていなかったタルト・パンデピス。
マルージュはフランス産の栗とオレンジを合わせたタルト。
最近栗のお菓子ということ国産栗のやさしいものが多いですが、たまにはこういうパンチのある栗のお菓子もいいですよね。パンチがあるとはいえど、マロンのシャンティーは優しくまろやか。

タルトの中にはオレンジのクレーム。タルトシトロンのオレンジ版といった感じ。とろりと柔らかくタルト生地と対比をたのしめました。

オレンジとマロンの組み合わせ余り無いですが、以前カカオエット・パリのジェロームさんがつくったグラスで下に濃いオレンジジュース、上に濃厚なマロンクリームというものを食べてそれ以来この組み合わせに開眼しました。

むかーしは、定番の組み合わせマロン×カシスさえも苦手だったのですが、やっぱり好みは変わっていくもので美味しい物を食べる毎に苦手な食材や組み合わせは確実に減っていきますね。


奥は、タルト・ショコラ・パンデピス。
スパイスのお菓子パンデピスをタルトに仕立てたもの。

こういう伝統菓子をアレンジするのは興野シェフがお得意とするところですね。

タルト生地にコンフィチュール(何が入っているのかはっきりと分からなかったのですが、アルザス的なコンフィチュールっぽい雰囲気)にガナッシュを流した至ってシンプルなお菓子。

パーツごとに食べると感じませんが、すべてを一緒にして食べるとパンデピスのあの香り、味わいが広がります~。これは好きです!そしてこういう発想もすきです。自分もパンデピスをイメージしたお菓子を作りたくなりました。
.........

アカシエさんといえば11/4から東急でスタートするイベントに安食シェフと登場しますね。
東急さんのHPに料理とデセールのイベント「プレジール デ サンス」のスケジュールアップされました
今年は料理人も登場したりと多彩なコラボ。
金子シェフと荻野シェフも注目ですが、菅又シェフがお兄さんとコラボというのもすごいんですよね。
(ちょっと前までお兄さんが料理人とは知らなくてびっくりしました。)

全日程通いたいくらいですが、前半はほぼ仕事で難しくかろうじて金子シェフと荻野シェフの日には行けそう。というか行きます!この日は平日ながらかなりのこみぐあいが予想されるので朝何時に並べばいいものか。。。
せめて寒さが和らぐといいですねー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パリセヴェイユ 2010年11月のお菓子教室

21
昨日は毎月楽しみのパリセヴェイユのお菓子教室。
お菓子教室とはいえど、今月のテーマはお料理です!

パティスリーではトゥレトゥールも仕事のひとつということで10回に1回くらいのペースでお料理が登場します。

今回は、比較的家庭でも簡単にできそうなお料理を教えてもらいました。
どれもおいしく金子シェフらしい内容でした。


まずは、前菜にぴったりの4品。

24
モッツァレラチーズの生ハム巻きマリネ
モッツァレラチーズを生ハムで巻いて、オリーブオイルでマリネして作りおきできる便利な一品。仕上げに黒オリーブとケッパー、バジル。

23

レンズ豆のマリネ
レンズ状の小さなお豆を使ったマリネ。
少し玉ねぎを入れて、オイル、ヴィネガー、塩、胡椒で味付けしたとてもシンプルなマリネ。
ちょっと酸っぱいのが食欲をわかせます。


25

ビーツとりんごのサラダ
こちらはフランスのお惣菜の定番だそうです。金子シェフは大好きなんですって。
私は今回はじめてたべました。ビーツの発色にびっくりしましたが、味は穏やかでほんのりあまく、すこし土の香りがします。今回は控えめにしていましたが、しっかりにんにくを利かせるとさらにおいしいんだそう。

22

鶏レバーのパテ
パンに塗っていただきました。揚げた玉ねぎと一緒に食べるとさらにおいしい。
レバーはほとんど自分で料理することはないのですが、結構すきです。
これはお持ち帰りにも頂いたので、ちびちびいただきます!

20

そしてフランス料理ではないものの、フランスでも人気のクスクス。

以前イルプルでクスクスのサラダを習い、つくろうと思いスムールを買いましたが、箱を開けることなく挫折…。

今回は温かいスープをかけたタイプを教えてもらいました。

スムールに熱湯をかけてラップをして数分蒸らすだけでOKというインスタント的な手軽さがいいですね。
スープも季節の野菜でさっと作れるのが、かなり手軽でいい!

今回はシェフが子羊を焼いてくれました!
この子羊とアリッサ(ちょっと辛いの。唐辛子の一種?)を添えてたべると、すごく異国の味がします!
あ~モロッコ。(モロッコ行ったことはないけど)という感じです。

表面は香ばしく中は若干ロゼで、とてもおいしい焼き具合でした。


今回教えてもらった料理はレバーのパテ以外は、すぐにでもトライできそう。
クリスマスとかお正月明けとかにも良いメニューですね。

まずは何からトライしようかなぁ~。
やっぱりクスクスやりたいな!

..........................


11月初旬には東急百貨店東横店でデセールのイベントがスタートしますね。
もちろん金子シェフもでるのですが、物販の方でも出店されるそうです。
あのキューブ型にちかいケーク、結構種類が出るのだそう。
そういえば昨年は5種類を5人でシェアしたなぁ…。

今年も種類が多いということで、どんなものが出るのか楽しみです。

それから今回シェフがクスクスに使った深めのお皿。
見た瞬間に気づいたのですが、私がお教室で使っているお皿と同じシリーズのものでした。
(お皿の裏を確認していないので確定できないけど、多分そう。)

Rimoutのノワゼットというシリーズでぽってりした温かみのある感じがかわいいのです。

シェフは自由が丘のインテリアショップで見つけたのだそう。
私は代官山のインテリアショップ(違う系列ですが)で見つけてシンプルで素朴な雰囲気が焼き菓子に合いそうい。と思いネットで検索しコーヒーカップ、ケーキ皿、フォーク、スプーンと一通り揃えたのですが、今回のものもかわいいな。とつい欲しくなりました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

秋のリベルターブル

0


昨日、久しぶりにリベルターブルに行ってきました。
以前は夏の終わりに伺いましたが、今回は秋真っ只中ということでがらっとメニューも変わっているんだろうなとワクワク気分で伺いました。

詳細は後日紹介したいと思いますが、今回も2種類のメニューを友人と頂きました。
写真は「季節のフルーツサラダ"リベルターブル風"」。
見た目に華やかでとても可愛らしい一皿。

いちご、オレンジ、ブルーベリー、トマト、キュウリ等のフルーツや野菜、そしてアボカドやベリー類のソースなどが数種。写真では見えませんがサラダの中央底にはなんとマヨネーズ風味のシブーストが!

食材の種類がとても多く、うろ覚えなのですが確か30種類の野菜やフルーツを使っているのだとか。
とっても手の混んでいるサラダの上に、見た目が美しい。

ただ私、見た目だけが綺麗なお料理は苦手で、食材そのものの美味しさを重視するので普段はこういうお料理は敬遠しがちなのですが、今回のサラダは食材そのものの美味しさが活きていて、その上シブースト効果でとても楽しめました。

その他にも、秋らしいお料理とデセールをいただいてまた新たな発見やおいしさを味わってきました。
やっぱり好きなレストランです。

平日昼だったので比較的落ち着いていたため、森田シェフとも少しお話ができました。
森田シェフはレストランやパティスリーで修行してきたパティシエですが、フランス時代には様々なレストランで食べてきたそうです。
パティシエというと、どうしてもパティスリーの食べ歩きが中心になりがちですが、やはりレストランでの仕事の経験、そして食べてきた経験があるからこそ、今の森田シェフのデセールがあるんだなぁと感じます。

来月には渋谷の東急フードショーのイベントもありますし(私は残念ながらいけないのですが。。)その後物販でも登場するそうです。
レストランにも近々ショーケースがとどき、プティガトーや焼き菓子の販売もスタートするそうです。

森田シェフのプティ・ガトーあまり想像つかないのですが…。
きっと森田シェフならではのおいしさが詰まったお菓子なんだろうなと今から楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アルザス土産その2 クリスチャンの大きなショコラ

605


前回に引き続き、アルザス土産の紹介です。
ストラスブールの老舗パティスリークリスチャンのショコラです。

※Sweet CafeのHP内でもお店の紹介をしています。

クリスチャンはストラスブールの大聖堂のすぐ近くにある素敵なパティスリーです。
ショコラが有名なのですが、昨年訪れたときには夏ということもあり正直ショコラに注意が行っておらず…
焼き菓子と生菓子を買ったのみでした。

今回頂いたのは大きなショコラ。
いわゆる日本で売っているボンボンの6倍位あるかな。
地方のパティスリーに行くとこのサイズのショコラはよくみかけます。
(ブルターニュとバスクでも見かけました。)


そんな中からアルザスらしいショコラをセレクトしてくださって嬉しい限り。
大聖堂の模様がはいったもの(お酒がきいたガナッシュ)、クグロフ型のもの(中に酸味のあるフルーツのジュレとガナッシュ入り)、フロランタンのショコラ、そして一番目立つのはマロンの形のもの。

今の季節アルザスではこのショコラがいろんなパティスリーでみられるそうです。
そういえば、以前伊勢丹のサロン・ド・ショコラに浅見さんがいらした時も、この栗のショコラの話をしていました。

そして、先日アルザスにいった別の友人もいろんなお店で見たと言っていましたね~。

こちらは、中はジャンドゥジャなので、香ばしくナッティ。とても美味しかったです。
見た目も凝っていてかわいいですね。

本当にアルザスの職人さんたちは丁寧な仕事をされます。
こういうところが多分日本人の気質にもあっているのかなと感じますね。

アルザス土産もう少し続きます!

.........................

ちょっとひきかけた風邪でしたが、今日はだいぶ良くなってきて食欲も復活しました。
ぶり返さないように気をつけなくては。。

先日新生姜のコンフィを初めてつくりました。
父親が作った新生姜(とっても大きいの!)を使って砂糖と水で煮て、最後火を止め混ぜて砂糖を結晶化させます。出来上がりは周りにお砂糖がキラキラしていてなかなか素敵。

食べてみると新生姜ならではの爽やかさと辛味が効いています。
朝温かい紅茶とつまんだら、体が温まりそうです!

ちなみにこちらのHPを参考に作りました。
焼き菓子の飾りなどにも重宝しそうです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アルザス土産その1 GILG(ギルグ)

今年の秋はアルザスに行った知り合いが3人もいて、ちょっとしたアルザスブーム!?
その中のお一人がたくさん素敵なお菓子をお土産に持ってきてくれました。

まずは私の好きなパティスリーGILG(ギルグ)
ギルグはアルザスのマンステールという小さな村にあるパティスリー。
でも、全然田舎っぽくなくとっても洗練されたお店なのです。(そしてルレ・デセール会員でもあるお店です。)

数年前にコルマールにもお店ができたので比較的アクセスしやすいかなと思います。
私も昨年はコルマールのお店に行きました。

ギルグは洗練されたお菓子が目立ちますが、クグロフやアニョーパスカル(復活祭の時期の羊型のお菓子)などアルザスの地方菓子もきちんと作っているところに魅力を感じます。

603
まずはパンデピス(オレンジ)
結構深く濃い色ですがそれほど香辛料が辛いっというものでもなく、私としては食べやすいパンデピスです。
すこしモッチリした食感と懐かしいような甘さがあり、見た目以上に優しい味です。

600_2
そして、ボンボンショコラ各種。
私がお店を訪問したときはこんなにボンボンショコラあったのかなぁ。
結構慌ててお店をでたので記憶が曖昧ですが、夏だったのでもっと種類は少なかったのかも。

改めて、こんなにたくさんあったんだ~とびっくり!(詰め合わせてもらったそうです。)

6069

その中でも目を引いたのがこのマンステールチーズのボンボンショコラ!
チーズを使ったボンボンってあんまりないんですよね(確かパリのエヴァンにはあると聞いたことはありますが)。
多分組み合わせとして主張が強すぎて難しいからだとは思うのですが。

マンステールチーズ自体ちょっと癖があるタイプのチーズです。
興味半分、恐る恐る食べてみると、わ。ほんとにチーズの味がしっかりします。
マンステール自体あまり食べたことがないので、どの程度忠実に風味を出しているのかわからないのですがとっても個性的、そしてその土地の食材を生かしたショコラということでとても気に入りました!


懐かしさと共に、新たな味わいに出会え、とても嬉しいお土産なのでした。
Yさんどうもありがとうございます!

アルザス土産はまだ続きます。

.......................

昨日からやや風邪気味です。
最近の風邪は胃腸にくるようで、胃がムカムカします。
(食べ過ぎも重なっているのですが…)

食べる仕事をしていて、こういう体調って一番困るので、早く治すべく頑張ります!
アルザスいくまでは体調をくずすわけにはいかない~!

さて、11月上旬は東急百貨店東横店でのデセールイベントが開催れますね。
毎年朝早くから並んで頑張っているんのですが、今年は1~2日くらいしか参加出来なさそうです。
それでもとっても楽しみ。

土日は行けないのですが、平日でもしばらくご無沙汰しているスイーツ仲間とも会えるかな?と。
最近土日祝は出歩いていないので、めっきり昔の友人にはご無沙汰していて…。
みんな元気かなぁ~っと思い出したり。

もし、東急で整理券まちでみかけたらぜひ声をかけてくださいねー。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

ベーシックケーキのテクニック

08075900


先日、並木麻輝子先生が編集長を務めた(取材、ライティングもご自身でてがけたそう!)書籍が柴田書店から出版されました。

■タイトル ベーシックケーキのテクニック
■価格 2,310円
※詳しい内容は柴田書店のHP内で紹介されています。

人気シェフの定番菓子の作り方を詳しく紹介しています。
工程別の写真も豊富なので、より分かりやすいレシピ本になっています。

また、素材についての解説(バターなどの乳製品やいちごの品種についてなど)もあり、現在お菓子の仕事に携わっている方にはとても参考になる内容です。

並木先生によると、プロ向けの本だけど一般の人でも同じお菓子が作れるよう噛み砕いた内容にしている人のことですので、お菓子づくりが得意な方、好きな方にもいいですね。

この本の中で私が気になったのはショートケーキ。
お菓子の世界にはショートケーキはフランス菓子ではないから作らないという方も少なくないですが、私は嫌いではないです。むしろ好きな方ですね。

最近はついつい焼きこみ系のものやショコラ系に目がむきますが、普通にショートケーキも好きです。

そんなショートケーキ、やっぱり普通においしいじゃなくて、普通以上に美味しく作りたいもの。
この本には、私の好きなショートケーキが2種類も紹介されています。
安食さんと菅又さんのショートケーキです。

おふたりとも洋菓子の良さを感じ、フランス菓子の技術を持ったパティシエならではのショートケーキを作りますよね。

その他にもたくさんのお菓子が紹介されていますので,ぜひ興味のある方はご覧下さいね!

ちなみに表紙のケーキはどこのかわかりますか?
これでわかる方は通ですね!

.....................

昨日はある女性誌の取材で、安田大サーカスのくろちゃんとご一緒しました。
いろいろとお話したのですが、さすがプロだけあって表情の作り方や、ツッコミの入れ方が素晴らしいー。

私ははっきりいってツッコミベタなのですが、なるほどツッコミをいれるのは相手を生かしてあげることなんだな。
ひとつの気遣いなんだなぁと気づきました。

さて、来週は久々にリベルターブルに行ってきます!
以前は夏の終わりごろだったので、爽やかなお皿が多かったですが、今の時期秋の食材どんなモノが登場するのかとっても楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ドゥブルベ・ボレロ ノッチョラート&アジュネ

401


現在、新宿伊勢丹のマ・パティスリーに出店しているドゥブルベ・ボレロさんへ早速行ってきました。
出店期間は10月11日(月・祝)~10月19日(火)。
今回はロングケーキ数種と焼き菓子コンフィチュールの出品です。

ロングケーキ、何種類かは以前に戴いているのですが、アイアシェッケというチーズケーキは何度か食べたことがありこちらは納得の美味しさ。今回も試食でいただき、濃厚でなめらかな味がやっぱり美味しいです。

そして、以前一度食べたことのあるノッチョラート(上の写真。)
チョコとアーモンド、ヘーゼルナッツを組み合わせた、風味豊かな濃厚なケーキ。
ナッツの香ばしさが気に入って、今回もリピートしました。やっぱり美味しい。
カカオが強すぎないところが、いい感じにナッツのコクや香ばしさとマッチしています。


402

そして、もう一つどれにしようかと悩んだのですが、まだ食べたことがなかったアジュネを選びました。
こちらもノッチョラート同様チョコを使ったお菓子。

ノッチョラートより軽めのショコラ生地にシャンパーニュ地方のマール酒を使ったショコラのムースそして、ラムにつけた柔らかなプルーンとナッツをサンドしています。
お酒の香りがとってもいい感じです。アルコール感が強いわけではないのですが、うっとりする程良い効き具合です。

403プルーンの柔らかさや香り味もとてもよかったのが印象的です。
ちなみにアジュネはフランスのアジャン(プルーンが有名)を中心とする地域を指すようです。

今回はこの2種と最近気になっているエンガディナーを購入しました。
わざわざ滋賀から男性スタッフも来ていて、ちょっと話もできてよかったです。
ボレロさんは催事の際必ずスタッフの方がいらしているのもすごいですよね。

おかげで、ケーキに対していろいろと質問もできるのでこちらも行き甲斐があるというものです。

ボレロさんのお菓子は,素材の味がしっかり主張していること、その素材自体の選別も素晴らしいこと、素材同士の組み合わせが単調でないところが好きなところです。

また機会があれば,ぜひいろんなお菓子を食べてみたいと思います!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ロワゾー・ド・リヨン 5周年

301


昨日、湯島のパティスリーロワゾー・ド・リヨンの5周年パーティーに伺いました。
オープンしたばかりの売り場はお客さんが3人くらいいると窮屈に感じるほどの小さなお店でしたが、今ではゆったりとした売り場、そして2回にはサロンとお菓子教室用のキッチンスペース、その上にはお店の厨房がありとっても充実したパティスリーとなっています。

シェフの加登シェフは、確実にご自身の夢を形にする強い気持ちと実行力があるからこそ、今のロワゾー・ド・リヨンがあるのだなぁと感じます。

パーティーはお店のサロンを貸しきって行われました。
最初はシェフの挨拶。
※オーナーシェフ加登シェフは、以前スイーツ部でロングインタビューさせていただいたことがあります。
その際の記事はこちらシェフの行動力や好奇心の強さを感じた取材でした。

やはりオープンした頃のお話からはじまり、5周年を迎えたことでの皆さんへのお礼の言葉があり、今日のために準備した料理やお菓子をぜひ召し上がってくださいとの嬉しい~お言葉。

302

そのお料理がこちら!
これは一部なのですが、本当に素晴らしいトゥレトゥール。さすがルコントで腕をふるい、リヨンでも料理に携わってきただけあります。こんなに美味しそうなトゥレトゥールを何種類も作れるパティスリーもなかなかないのではないでしょうか?

もう早くたべた~い。という気持ちが高まりますが、私実はお祝いの挨拶を頼まれていまして、それが終わらないとどうも落ち着かず…(結婚式のスピーチのような気持ちです。。)。

最初はリラックスしようと、シャンパンを2杯飲んでややふわふわした楽しい気分になりながら、どうにかスピーチを終えホッとしたあとでありがたくトゥレトゥールをいただきました。
どれも美味しく、やはりシャンパンやワインに合います。

303


そして、ケーキが何種類も小さなサイズで登場しましたが、最後にはフルサイズの新作が登場!
秋らしくショコラとマロンのガトー。(このお皿はルコントから譲り受けたものだとか。)

レゴリス(月の砂)というショコラとフランボワーズを組み合わせたお菓子と、フイユ・ドートンヌ(秋の葉)というマロンとフランボワーズのお菓子です。

どちらも一見ヘヴィそうですが、濃厚な味わいながらフランボワーズと合わせることで重さを感じさせない味わいでした。

会場ではお菓子研究家の大森由紀子先生や菓子愛好家の村山なおこさん、そして日経3つ星スイーツで毎月ご一緒するスイーツ番長と平岩さんもご一緒で、スイーツを愛する方たちが集まりとても楽しい会でした。そして久々にマダムにもお会いして、いろいろとお話できてとても楽しかったです!

今後の加登シェフのご活躍も本当に楽しみです。
そして、私もリヨンに行ってシェフが見てきたリヨンのお菓子たちを食べるぞ~!と心に誓いました。

加登シェフをはじめロワゾー・ド・リヨンスタッフのみなさん、5周年おめでとうございます。
そしてどうもありがとうございました!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

伊勢丹新宿店でイタリア展はじまる!

今年も伊勢丹新宿店でイタリア展がはじまりました!
今年のテーマはエミリア・ロマーニャ。エミリアロマーニャは、パルマの生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ、ボロネーズソースなどイタリアを代表する食の発祥地として注目されている地域。

極上の生ハムやワイン、トリュフなどが登場しますが、やはり私としてはスイーツ関係にスポットをあてて紹介したいと思います。

20


まずはスイーツと関係の深いバター。
今回ボナーティ社のバター。(今回ボナーティ社からはパルミジャーノ・レッジャーノとバターが登場しています。)
バナーティ社は、45年以上前から酪農を営んでいる家族経営の小さな会社。

天然ハーブが生い茂る牧場で育てた牛のミルクを使ったバターが、今回日本に初お目見え!
朝絞ったミルクを夕方までねかせ、浮き上がった生クリームをじっくり3時間かけて練り上げて作るという製法でつくっているそうです。

21


そんなバターは、すこし白い色みで、一口食べるとミルクの甘みとさらっとした口どけが印象的。
バターなので油分が多いのでしょうが、油っぽさを感じさせない上品な味わいでした。

22


そしてこちらも日本初登場。
丸くて黄色い一口サイズのお菓子は、一見マカロンのようですが「アフリカネッティ」という焼き菓子。
もともとアフリカに派遣されていたイタリア軍に、栄養素の高いお菓子をと考えられたお菓子だったそう。
そのお菓子が帰還したイタリア軍から伝わったというお菓子です。

このアフリカネッティ(小さなアフリカという意味らしいです)、卵黄と砂糖だけで作られた本当にシンプルなお菓子。もともとは四角い形だったものをより食べやすい形にと、ボローニャの「レ・ボンタ ディ・ダーマ」が丸い形に変えて作っているそうです。

今回「レ・ボンタ ディ・ダーマ」のマルチェロ・ディ・リエト氏が来日し、このアフリカネッティを実演するとのことです!このアフリカネッティ、中は空洞で、内側の生地はわずかに生~半熟の状態を保った焼き菓子で、仕込みや焼きの具合がかなり難しそう。きっと経験がないと同じ状態には焼けないのだろうなと思います。
23

食感はサクッとした歯触りが軽く、内側はしっとり濃厚な甘さ。
卵と砂糖の組み合わせということで半熟カステラを髣髴させる味でした。

アフリカネッティは2,520円/10個入りでの販売です。


その他のスイーツとしては、ヘーゼルナッツの風味が香ばしいペイラーノの「ジャンドゥイオット」やヘーゼルナッツクリーム入りのウエハースをミルクチョコでコーティングしたローカー・グランパスティッチェリーアの「パスティッチェリーア・クリームノイゼッテ」などイタリアらしくヘーゼルナッツとチョコを組み合わせた香り豊かで濃厚なお菓子が登場しています。

今回はスイーツを中心に紹介しましたが、その他に今年のピッツァコンテストで優勝に輝いたピッツァ(魚介とバジルの組み合わせがおいしい!)や「ティジェレ」と呼ばれるうす焼きのパンなど、様々な食に出会うことができます。

イタリアの食は、食材そのものをあまりいじりすぎることなく、そのもののおいしさを活かしたものが多いですね。そんなおおらかで実直な食文化に触れられる楽しいイベントですので、興味のある方はぜひお出かけくださいね~。


イタリア展

■開催期間 10月5日(火)~11日(月・祝) 最終日18時終了
■会場 伊勢丹新宿本店本館6階 催物場
■URL http://www.isetanspecial.com/


| | コメント (0) | トラックバック (0)

W.Bolero 新宿伊勢丹にやってきます

滋賀のパティスリーW.Bolero(ドゥブルベ・ボレロ)さん、先日届いたメールマガジンを読んでいると、近々伊勢丹新宿店に出店するそうです。

販売期間 10月11日(月) ~10月19日(火)


なかなか滋賀には気軽に行けない都内近郊の方でも、新宿ならアクセスしやすいですね。

ボレロの渡辺シェフお元気かしら…?と久々にブログを拝見したところ、いや~相変わらず熱い!濃い!
熱い情熱と気迫がびんびん伝わってきて、読んでるだけでこちらまで熱くなってきました。

今年の夏はブルゴーニュに行かれたそうで、その他にメゾン・デュ・ショコラのジル・マルシャル氏や金子シェフのお話などがつづられています。そして最近一番力を入れて書かれていたのは最近の草食的な若者について(男子に限らず女子も。)のシェフならではの考察。

熱い気持ちと目的を持つ渡辺シェフからしたら恐らく、どうしてこんなに消極的な若者が多いのだろう?と感じているご様子。その気持ちは半分理解でき、半分は耳が痛い気分で拝見しました…。

さて、そんな熱い渡辺シェフのブログぜひご覧くださいね。きっとボレロさんのケーキを食べてみたくなりますよ。

以前テレビでも紹介されたチーズケーキアイアシェッケが一番人気だと思いますが、私はヘーゼルナッツとショコラが濃厚なノッチョラートもお勧めです!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

久々のジョンティで生肉。

0


先日、久しぶりに浅草橋のブラッスリージョンティにいってきました。
(アルザス料理の専門店です。)

パリでパティシエールをしている友人と、その友人(東京在住)と久々の会合。
パリの友人が一時帰国をする際、大体1年に1回くらいのペースで会っています。

ジョンティでは、アルザス風サラダやガレット(ジャガイモの←メニューにないけど作ってもらっちゃった。。)、魚のシュークルート(私はお肉よりこっちが好き。)などとオーダー。

そして、パリ友人が「これ食べたい!」と頼んだのが牛肉のタルタルステーキ。
よくパリで頼むらしいです。私は初めてー。
生肉ってめったに食べないのでドキドキしながら食べましたが、しっかり味付けされていてよくワインに合うよう作られていました。

その友人は、やっぱりフランスに住んで食の嗜好が変わったそうで、和食はあまり食べないんだそう。
そして、昼からお酒も普通だとかー。

やっぱり微妙に食への感覚が変わってくるのね。

ジョンティさんは先月アルザスに行ってたばかりなので、そんな話もききつつ、楽しい時間を過ごしました。

差し入れに、イチジクのタルト作って持っていったら、食後に出してもらいました。
自分で作っておきながら「すごくおいしいー。」と満足しちゃいました(笑)

そういえば先日ストラスブールに4年間住んでいたという方からメールをいただいたり、やっぱりアルザスを通じて何か新しい出会いがあるというのは相変わらず嬉しいです。

フランスは、いくつもの地方があって私自身はまだほんの一部しか訪れたことはないのですが、おそらくアルザスが一番好きなんだろうな。と思っています。

ジョンティさんとはそのうちアルザスの食に関するイベントをしたいですねっとお話しているのでそれが実現するよう頑張りたいと思います!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋の焼き菓子 ケーク・オー・マロン・プレッセ

21


いつもお世話になっているSさんからこんな素敵な差し入れをいただいてしまいました。
エーグルドゥースのケーク・オー・マロン・プレッセです!

断面の写真を撮っていないのが残念ですが、中は栗感みっちりのとっても贅沢なケークです。
周囲はしゃりっと心地よい食感のグラサージュに囲まれていて、これもまたおいしい。

中は、栗率何%何だろう?というくらい栗満載です。

以前友人とシェアしたことがありましたが、今年久々に食べてやっぱりおいしいなと実感!
そして、どうやって作るんだろう…?

パリセヴェイユの栗のリンツァーといい、栗密度が高い焼き菓子に興味津津の今日この頃です。

................

昨日は伊勢丹新宿店のイタリア展にむけたプレス試食会に参加してきました。
早めにその様子をレポートしたいところですが、もうすこ~し時間がかかりそうです。
いそいでがんばります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

もうすぐクリスマス!?

10月に入り、もうそろそろ年末年始の話題が出てくる季節になりましたね。

暑かった夏が終わり、やっと秋だね~。という挨拶をしていたかと思えば、すぐそこにはクリスマスが待っています。
本日、伊勢丹のクリスマスケーキカタログが届き、わ!もうそんな時期なんだ。と改めて思いました。
伊勢丹のクリスマスケーキは毎年多くの人の注目を浴びていますが、今年はどんなケーキが登場するのかわくわくしながらページをめくりました。

1ページめ、あれ?見たことあるケーキが。と思ったら、先日試食でいただいたジャンポールエヴァンのビュッシュでした!その隣のページにはロマンチックなピンクで彩られたピエール・エルメのケーキ。これ食べてみたいなぁ!とそそられたチーズケーキイスパハンです。

伊勢丹ではおなじみのルルーさんや青木さん、セバスチャン・ブイエはもちろん、国内のパティスリーのケーキもやはり気になります!
いつもお世話になっているパリセヴェイユのビュッシュは金子シェフの好きな素材ピスタチオをぜいたくに使ったビュッシュ。

今年独立した安食さんのケーキは「天使とサンタが笑うクリスマス」。苺のタルトにレアチーズを重ねたもの。

その他に気になるのは、アカシエのピンクレディーというリンゴを使った「ポム・ダムール」。ちょっとブルターニュを思い起こさせる味の組み合わせです。リンゴのキャラメリゼ、くるみのクランブル、はちみつ酒で香りをつけたクレームブリュレ、りんごのムース。

そういえば、アカシエさんシュシェンと言うブルターニュのはちみつ酒を使っていたので、それを使ったブリュレかな?
実は今年の夏ブルターニュに行った際、海近くのレストランででたデセールがはちみつ酒をつかったブリュレでした。底にはリンゴを角切り、キャラメリゼしたものが入っていたんです。

ちょっと珍しいのはラ スプランドゥールの「不知火」。不知火(熊本産の柑橘)を使ったムース、クリーム、コンフィ、ジュレ、そしてプラリネショコラを使ったケーキです。藤川シェフならではの個性的なクリスマスケーキですね。これは食べてみたい~。

そして、ドゥパティスリーカフェのケーキも食べてみたい!
バルサミコ酢を加えた苺のコンポートにホワイトチョコを合わせたケーキです。
甘酸っぱさとミルキーな味を想像しちゃいます。見た目の白×ピンクでとても素敵ですよ。


予約は10/9(土)ス10:00スタートとのこと。
ネットでは10/6(水)10:00からご覧いただけるようです。

そして、11/3からは、クグロフ、シュトーレン、パネトーネ等のアドベント菓子の紹介も始まるそうで、こちらも気になりますね!

伊勢丹さんと言えば10/5(火)からイタリア展が始まります。(新宿本店にて)
ワインや生ハム、そしてイタリアのスイーツも登場するようです。
一足はやく、プレス向け試食会に参加してきますので、イタリアンスイーツチェックしてきますね!


.................
明日はお菓子教室パンデピス&トゥルト・ピレネーの1回目。
パンデピス2年前に教室で紹介したので、同じルセットで。と思っていたのですが、念のため試作をしたら、全く上手くいかない!どうしてなのか全く分からず、同じ材料同じ分量でやっているのに、なんだか全然違うあがりになってしまい…。

結局細かなことを変えて試作を繰り返すこと8回くらい。
家の中はパンデピスの香りで埋め尽くされました…。

寝る直前、朝起きて一番の仕事がパンデピスを作るという、パンデピスに呪われらたような2~3日を過ごしましたがぎりぎり今朝の試作で納得いくルセットができホッとしてます。


トゥルト・ピレネーも、香りが結構独特。でも、慣れるとちょっとはまりそうな香りなんですよね。
リカールというお酒を使っていますが、これだけだと香りがとがりすぎるのでバニラと合わせて作ります。

今回はどちらも香りが特徴の地方菓子で、結構珍しいお菓子ですよね。
多分一生食べない人もいるんじゃないかな。と思います。(特にトゥルト・ピレネーは。)

今月前半はそんな個性的なお菓子を紹介します。
興味のある方はまだお教室空きのある日程もありますのでお気軽にご連絡くださいね。(初心者の方でも大丈夫です!)

それと、試食では濃厚なバニラアイスをお付けします。
今日久々にアイスクリームメーカーをだして、バニラアイスを仕込みました。やっぱりできたてのアイスはおいしい!きっとパンデピスとトゥルト・ピレネートの相性もいいと思いますので楽しみにしていてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »