
雨の降る午前中に、ア・ポワンに行ってきました。
ア・ポワンは八王子のパティスリーです。
JR西八王子から徒歩12分くらい、追分交差点の歩道橋をあがると、あぁもうすぐア・ポワンにつくなといつも思います。
初めてア・ポワンのことを知ったのは大学時代。
まだまだスイーツという言葉もカリスマパティシエという言葉も流行る前でした。
ちょうど自分がお菓子の道を志そうと思っていた時期にお菓子の専門誌でそのお店の存在、岡田シェフの存在を知りました。その時は、まだお菓子について右も左もわからないしフランス菓子とは何ぞや?ということさえ知りませんでした。
たくさんあるパティスリーも、どこがどう違うのかよくわかっていなかったのですが、ただア・ポワンのお菓子を初めて食べたときはとても感動しました。フランス菓子だとかそういう枠を超えて、心に訴えかける温かな味わいを感じたのです。
人によって感じ方は様々だと思いますが、私はそう感じました。
きっとお菓子が好きな人はそれぞれの自分の想いを巡らすお店がひとつはあると思うのですが、私の中ではア・ポワンがそんなお店なのです。
その後、たくさんのパティスリーを食べ歩いたり、自分自身菓子屋で製造の仕事をしたり、たくさんの本を読みあさり、どっぷりお菓子の世界につかることになり、少しずつフランス菓子というものについて知るようになりました。
フランス菓子で特にアルザスに興味を持つようになったのも、岡田シェフの影響が大きいのです。
岡田シェフは、アルザスのジャックで修業をされ、大きな感銘を受けたそうです。
それを含めた修業時代のエピソードなどは柴田書店から出ているケーキングvol.1というムック本で紹介されていますので興味のある方はぜひご覧くださいね。(入手困難かもしれませんが。。)
そんなこともあり、昨年のアルザスツアーでのジャック行きは必須事項でした。
ジャックは数多くの日本人パティシエがあこがれる存在であり、実際たくさんのパティシエがそこから巣立っていますよね。一体どんなパティスリーなのか、ほんの数時間ではありましたが実際訪れることができたのは本当に貴重な経験になりました。
ア・ポワンの店内は、アルザス好きな方なら様々な所にアルザス的なものを感じると思います。
たくさんの大小のクグロフ型、コウノトリの人形、復活祭のお菓子アニョー・パスカルの型、アルザスの画家Hansiのテーブルクロスや書籍。
もちろん、お菓子もアルザスのものが多いです。
今はお休みしていますが発酵タイプのクグロフは風味がとても素晴らしくておいしすぎます!
アルザスのクロワッサン(後日紹介しますね。)、アルザスのフォンダンショコラ、ケーク・エコセ、フルーツを使ったタルト等。
前置きがとても長くなりましたが、今回は生菓子、焼き菓子、クロワッサンを購入しました。
一人だったので、そんなにたくさん食べられないのですがそれでもやっぱり目の前にすると食べたいものばかりで困りますね…。

奥がシュークリーム。ア・ポワンと言えば…の代名詞は結構多いのですが、そんな中でも根強い人気がシュークリーム。シュー皮は旨みをのこす焼き方で、表面はさっくり香ばしく、内側はほんのり粉の味が感じられるくらいのしっとりした状態。クリームはカスタードの温かみをかんじるミルキーな味。
見た目よりも結構大きくてたっぷりクリームが入っているので食べ応えがあります。
左のムースは店名を冠したア・ポワン。
キャラメルポワールの組み合わせです。キャラメルの焦がし具合が絶妙で、ほろ苦さと甘さのバランスが大好きです。このムースとても繊細なのであまり持ち帰りには向いていないです。(その分口どけがいいのですが。)買ってなるべく早めに食べるのをお勧めします。
右はアルザスのフォンダンショコラ。
昔はホールでしか販売していなかったので、貧乏時代には勇気を振り絞ってホール買いした思い出があります。
ヴァローナ社のグラン・クヴァというカカオ豆の農園指定したショコラを使った濃厚なチョコレートケーキです。
濃厚なのですが、軽い口どけで口の中に溶けていきます。ねっとりなフォンダンショコラより軽さがあるけど、でもしっかりショコラの濃厚な風味と口どけがあります。
無糖の生クリームを添えて食べると更においしいです。
手前は新作のベリーのタルト(正式な名前は失念。)
こちらは今の季節らしいお菓子ですね。ホールサイズもありました。
バターリッチなタルト生地に、ダマンドとラズベリー、ブルーベリー、表面にはクランブルをのせて焼いたアルザスらしいタルト。
ベリーの甘酸っぱい風味が爽やかですが、他パーツがバターリッチなのでコクもあります。
駆け足での紹介になりましたが、次回はクロワッサンと焼き菓子の紹介です!
あと、久々にパンビー(パンの様なビスキュイのお菓子)も食べたいです。
※ア・ポワン6月の営業日は毎週金~日の10-17時です。
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ここ数日結構食べる機会がおおくてブログが追いつきません!
最近は昭島のパティスリーブリーズ、ル・シーニェ、スイーツガーデンユウジアジキ、そして自由が丘に5/24オープンしたばかりのシンガポール発のティーサロンTWG Tea 自由が丘のプレス会のスイーツ、銀座マルキーズの野菜スイーツ試食会などなど。
昨日は関西スイーツツアーをしてきた友人から焼き菓子のお土産をいただきました。
奈良のラ・ペッッシュ、京都のラ・パージュ・ブランシュ、そして穴場的存在のパティスリー(なんと焼き肉屋で週1度お菓子をうっているという)のお菓子などなど。
そんなわけで、しばらくスイーツ天国な日々です(笑)
明日は毎月楽しみのパリセヴェイユのお菓子教室。
私の大好きな地方菓子がテーマです。マカロン・ダミアンやカヌレ・ド・ボルドーなどなど。
お教室前にドゥー・パティスリー・カフェでようやく新作ヴェリーヌを食べる予定です!
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