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ディジョンのパンデピス

明日は、自分が主催するお菓子教室があります。
今日はその準備中。

毎回フランスの地方菓子(たまに地方菓子じゃないときもあります)を作りますが、明日のメインはパンデピスです。
Photo_4

パンデピスといえばフランスのブルゴーニュ地方の都市ディジョンのお菓子として有名です。
パウンド型で焼いたスパイス風味のケーキのようなパンのようなお菓子です。

またアルザスでは同じパンデピスでも、こちらはクッキー状のお菓子。同じくスパイスをつかったものです。

このパンデピスは蜂蜜とスパイスをふんだんに使ったお菓子なので、とにかく香りがとてもよい!
この香りを嗅ぐたびに、「あ〜フランスの香りがするぅ」と浸ってしまいます。

…がこのお菓子のルーツは中国にあるそうなんです。
そして戦争や十字軍の遠征によりアラブ〜ヨーロッパへと伝えられました。
ヨーロッパではハンガリーやベルギーなどの東欧を中心に食べられていましたが、その土地(フランドル地方)の王女がディジョンの王室に嫁いだことでパンデピスが伝わったといわれています。

イタリアのメディチ家やオーストリアのハプスブルグ家でもそうですが、王女の嫁ぎ先にその土地のお菓子が伝わっていく話はホントに興味深いものですよね。まったく歴史が苦手な私でもお菓子を通じた逸話ならすいすいと頭の中に入っていきます。

明日作るパンデピスは、プロヴァンス産の百花蜜をたっぷり使うのでこくのある甘〜い香りです。どんな蜂蜜を使うかによってもかなり味わいが変わってくるので、いろいろと試しても面白そうですよね。

スパイスはわりと誰でも食べやすいシナモンとナツメグを使います。好みでジンジャーやカルダモン、アニスなどを入れてもいいかもしれませんね。

フルーツは、オレンジピールとレモンピールに、ちょっと日本らしさをということで文旦ピールをほんの少し加えます。

こちらは、昨年ブルゴーニュに行った友人から頂いたパンデピス。
Photo_3

ちょっと乾いた感じの生地のセンターにチョコレートクリームが入っています。
スパイスは控えめでわりと食べやすい感じでした。

明日は、他にウィークエンドシトロン、コーンブレッド(アメリカのパンなのでフランス菓子じゃないですけど店)を作ります。どれもパウンド型で焼きますがそれぞれ製法が違うので面白いかと思います。

明日参加される皆さんよろしくおねがいします☆
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※そういえば、以前試作したときに浮きが悪いかも〜なんてブログに書きましたが、実はなんてことない、型のサイズが大きかっただけでした…。
というわけで、早速合羽橋の吉田菓子道具店に行ってきて型を購入してきました。吉田オリジナルのシリコン加工のパウンド型ですが、大きさといい使い勝手といいとてもいい感じです。


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